見出し画像

二人が凸凹だから、うまくやれる

先日、出張移動の新幹線で、元気なおじさんに困った。

ツレとの会話のボリュームがとにかく大きく、しかもひたすら喋り続けるから、正直うるさいことこのうえない。
ツレは会話に興味がないのか、ろくろく聞いていない様子だ。

周囲もしかめっ面。
うーんと思っていると、ん? 静かになった?
喋り疲れて寝てしまったかと見てみると、弁当タイムだった。

お、これでしばらくは静…という期待は一瞬で吹っ飛んだ。
グゥホォーッ、オェーッ、グォッホグェッ、ゲッホ…

どうやら弁当に豪快にむせてしまったらしい。
数分間も続き、さっきまでのほうがよほど静かだった。
が、ツレはまた興味がないのか、知らん顔で弁当を食べ続けていた。

なんなんだ、この平行線の二人は…
喋り続け、むせ続けるおじさんと、すべて適当にやり過ごすツレ。

二人が凸凹だから、うまくやれるということか。
まぁ世の中すべてにおいて、そんなもん。

(2018/8/23記)

チップなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!