期待の半分ほどしか膨らまなかった生地をかじりながら
思い立ってビスケットを作った。
ビスケットはビスケットでも、ケンタッキーのビスケットだ。
作り方を調べたら、本家ケンタッキーがレシピを公開していたらしい。
それを探すべきなのだろうけど面倒だったので、それを参考にしたというレシピをさらに参考にした。
なぜあれをビスケットと呼ぶのか、スコーンとはどう違うのか。
作り方を探すついでに調べればすぐ分かったと思うが、もうPCは閉じてしまったし、まぁいいや。
混ぜて、寝かせて、焼くだけ。
オーブンに入れて15分ほどでできあがり。
色、悪い。
あなたがた貧血?
生地を混ぜるとき、体温でバターが溶けたのが運の尽き。
もう少し何層にも生地を重ねてプウッと膨らませたかったが、ベタついた生地では難しかった。
コーヒーを落とし、おやつにしたら味はまぁよし。
でもこれはいつかリベンジしかないだろう。
***
ヤクルトの村上選手が偉業をなし遂げた。
最終戦の最終打席で特大アーチを放つなんて、やるじゃないか。
オリックスファンなので、また日本シリーズで当たったら嫌だなぁと思う反面、この若者の活躍はまだまだ見たい。
ところが残念だったのは、村上選手が手に持つ56号ボードだ。
大写しの写真で見れば何ら問題ないが、スタンドから遠目に見ると「55」に見えてしまわない?
この書体の5と6は形が似ているのに、肝心のその差異の箇所を村上選手の写真で隠してしまってよかったのだろうか。
55号のボードもそこに写真を置いていたが、そもそも可読性を落としてまでそうする必要はどこにもない。
55から56になったことが重要なのに、それがまた55に見えるなんて。
しかも持つとこないから、自分の名前が手で隠れるひどいデザイン。
制作者が何を思って作ったのか、はたまた何も思わずに作ったのか、僕はもちろん知らないが、ただただもったいない。
作りものはちゃんと作らなければ。
ボードも、そしてビスケットも。
***
先日書いた記事が、note公式の「今日の注目記事」に選ばれた。
ちょっと待って…記事、生地、記事、生地。
ビスケットについて書いた後は、記事が生地に変換されてて書きづらい。
「今日の注目生地」のままにするところやったやん。
選ばれたのは、神戸の老舗の文具店を紹介した記事だ。
文具大好き人間だから、純粋に嬉しい。
期待の半分ほどしか膨らまなかった生地をかじりながら、多くの方に記事を読んでいただける期待に胸を膨らませている。
(2022/10/5記)