ここでなら常に自分をアップデートさせることができそうだ
愛媛時代は車がなければ始まらなかった。
買い物するにも山を下りて15km行かねばならなかったし、車は死活問題に直結していたのだ。
しかし、愛媛から神戸に移るにあたって車は不要になり、手放した。
以来、車に乗るときはレンタカーだ。
車種によっては24時間借りて2万円近くにもなり、うわ、高っ!となるが、日頃めったにない機会に備えてバカ高い税金や保険、駐車場代を払うムダを思えば、何のこれしきと思える金額だ。
今をときめくシェアリングエコノミーってこういうことを指すのだろうか。
先日、遠く愛知県に住む親戚に用があり、レンタカーを走らせた。
借りたのは愛媛で最後に乗っていたVOXYだが、新モデルになっていてかっこいいし、オプション装備もあれこれついているから、白線またいでピーピー鳴ったり、トンネル入ったらライト点いたり、信号で止まったらエンジンも止まったりしていちいち新しい。
神戸から愛知となると、比較的新しい新名神を通ればほぼ直線で結ばれる。
しかし比較的新しいのが災いして、借りた車に装備されている比較的古いカーナビには情報がなく、道から大きく外れて原野を突っ走ったり、それがために途方もない先の到着予想時刻が表示されたりと、あの手この手で惑わそうとしてくるのには正直まいった。
往復およそ500km。
最後は身体がバラバラになりそうになりながら、なんとか帰り着いた。
愛媛のあの頃には、こんなことはなかった。
翌日になっても身体のふしぶしが痛いし、首こり肩こりがあまりにひどすぎて歯ぐきまで腫れ、歯が浮いたようになっている。
そして何より眠い、眠い、眠い。
新しい道を新しい車で、古いカーナビ見ながら運転するのは、もっと古い自分。
なまった自分のアップデートがまず必要ってことか。
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先日、合計14000スキの祝福が届いた。
最初1400と思ったが、よく見ると桁が一つ多く14000だった。
こんな駄文エッセイに14000ものスキって、本当にありがたいことだ。
日々自分の思いを吐き出し、日々いろんな人の思いを吸い込むnoteの世界。
ここでなら常に自分をアップデートさせることができそうだ。
(2021/3/16記)