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あっという間に時間は過ぎ

東京出張。
神戸から東京までは新幹線ならざっと3時間。
多忙を嘆く身からするとさらに大変な状況になることを意味するが、気分的にはむしろ逆。
たまには場所を変えてリフレッシュするのもいいものだ。

昨日はさらに神戸を発つ間際にもうひとつ、リフレッシュの機会があった。
「神戸ジャズセンテニアル」というジャズイベントに立ち寄ったのだ。

ジャズの街・神戸はこの10月にさまざまなジャズイベントが開かれ、ジャズ熱が最高潮に達するのだけど、センテニアルはそのうちのひとつ。
旧居留地を中心に6か所の会場で開かれるミニライブを神戸の街をめぐりながら楽しむ、どことなくぐるめぐる感のあるイベントだ。

今回、いっしょにジャズ聴きませんか?とnoteで呼びかけたところ、わりと即答レベルで「行きます!」と手を挙げてくれたのがにぐまっちさん。

これまで何度かこういう呼びかけをしたことがあるが、応じてくれたのは実はにぐまっちさんが初めてで、嬉しいとともに正直びっくりもした。
にぐまっちさんも、手を挙げたのはいいものの後続がなく、もしかして自分だけ?とびっくりされたらしく…
そんなびっくり2人でジャズを聴きに。

夏の陽射しのなか、東遊園地で神戸市ユースジャズバンドを楽しむ。
緊張で演奏に必死になっている初々しさがいい。

にぐまっちさんは実はジャズが歌えるシンガー。
もともと歌うのが好きで、学生の頃にボイストレーニングに通った流れでジャズに行き着いたのだそうだ。
ボイストレーニングに通う時点でただものではないが、さらにジャズという渋い道に進むなんてもっとただものではない。

会場から会場へと移動する道すがら、いろんな話をする。

僕は愛媛の村おこし時代に地元のお菓子とお茶を持って全国を行脚したが、どうやら僕が販売で立ち寄った百貨店にリアルタイムでにぐまっちさんも勤めていたっぽい。
さらにはキャリアコンサルタントの資格を取得したのも同時期のようで、何かと接点が多くてちょっと嬉しい。

大人の水族館〈ATOA〉の1階にあるフードコート〈TOOTH TOOTH MART FOOD HALL & NIGHT FES〉では、一転して大人のジャズライブを。

「この曲、レッスンで歌いました」と、その当時を懐かしむようにじっくりと耳を傾けるにぐまっちさん。
いいな、ジャズを本当に体感できているなんてかっこいい。

残念ながら僕の出発時刻が迫ってきたので、他の会場を少し聴きつつ駅へ戻ろうと話をしていたら、にぐまっちさんが突然、「歌いたい…」と呟く。

え、、、

その15分後、僕たちはカラオケにいた。
時間がないから30分だけ。

こういうまったく予期せぬ展開、めっちゃいい。

ライブを聴いて血が騒いだというにぐまっちさんがジャズを歌う。
えーーーー! めちゃくちゃうまいんですけどーーーー!
何曲か歌ってもらったが、聴かせる歌声にしびれる。

初めて会う人といきなりカラオケに行くなんて、それこそ初めてだったけれど、にぐまっちさんにとっては歌うということがごく自然なことで、それが挨拶代わりだったり会話代わりだったりするのだろうと思った。
いいなぁ、人を感動させる特技を持っているなんて。

あっという間に時間は過ぎ、僕は慌ただしく東京へ。
にぐまっちさん、楽しい時間と美しい歌声をありがとう。

キャリコンの資格を活かしてこれからどうする?とか話したいことはいっぱいあったが、そんな時間はどこにもなく。
次はぜひゆっくりお話ししましょう。

(2024/10/15記)

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へんいち
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