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火事場の馬鹿力、窮鼠猫噛み

人間、土壇場に追い込まれると、ふだん以上の力を発揮する。
いわゆる火事場の馬鹿力、窮鼠猫噛みというヤツだ。

たとえばテスト前の一夜漬けなどはその最たるものかもしれない。
それだけやれるならふだんからやればもっと、というわけにはいかず、あれは前日前夜だからこそできる突貫工事。

この力を発揮するためには、当然のことながら自分が土壇場に追い込まれたという認識が必要だ。
そこに気づかなければ、何もないまま迎える締切、ジ・エンド。

最近そういえばこの土壇場というものに巡りあっていない気がするが、これって実は追い込まれたことに気づかなかっただけなのかも。
とするとミラクルな力を発揮できるはずだったところを逃したことになる。

とはいえ、土壇場を美化することはできない。
古くは斬首刑の刑場を指す言葉らしいのだ。
まさにジ・エンドそのもの、まったくもって血なまぐさい。

そんな恐ろしいものに気づかずその先へと通り過ぎたなら、それはそれでツワモノだと自分を鼓舞してみたりもする。
が、たびたび刑場に迷い込んでたら、そのうちホントに首を取られるわ。
やっぱりふだんからちょっとずつがんばっとこ。

(2019/12/12記)

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