お酒と時間をムダにした
昨日、ちょっとした酒の席があった。
翌日が祝日だからと、皆とことん飲むような会だった。
ビールを注ぎ注がれ、場がどんどん賑やかになる。
しかし昨日僕はまったく楽しくなかった。
店を出て、次行くぞといったんは車に強引に押し込まれたが、いや帰るからと車を降りて帰った。
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お酒は好きだ。
学生の頃はただ酔うことが楽しかった。
大人になってからはお酒と食のランデブーが楽しい。
刺身に日本酒、チーズにワインなど、やはり合う同士だと旨さ倍増だ。
とかなんとか大人なこと言って、酔うから楽しいのも事実だ。
不思議なことに、同じ量を飲んでもベロベロに酔う時もあれば、まったくのシラフで終わる時もある。
好みの銘柄が全然おいしいと感じられなかったり。
その日の体調や心理状態の影響を大きく受けるのだろう。
一人で飲むお酒もいいが、人と飲むお酒はなお旨いと思っている。
一人酒はお酒との対話、食事との対話を楽しむ(しかない)が、人と飲むお酒はそこに人との対話も加わるからなお楽しい。
いっしょにその場を作り、盛り上がっていく感覚とでも言おうか。
だから逆に気の合わない人と飲めば、旨さ楽しさもどこへやら。
誰といっしょに飲むのかというのは、上で書いた自分の体調や心理以上に、お酒の味や酔いに影響する。
昨日はまったくおいしいと思わなかったし、全然酔わなかった。
ビールだけだったが、次から次へと注がれるので、ベロベロのグデングデンになっていてもおかしくない酒量。
なのに全然酔わないってどんだけ…
お酒と時間をムダにした。
楽しい席で、おいしいお酒を。
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今朝の神戸新聞を見たら、こんな数字が。
明治31年から紡いで第44444号。
多くの苦労とたゆまざる努力を思い、おめでとうと心から祝福。
昨日のモヤモヤももうない、晴ればれとした勤労感謝の朝。
(2021/11/23記)