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およそ丸いものを等分するときは時計を思い浮かべればOK

熱々のピザをハフハフ食べるのはイタリア人ならずとも至福の時。

その前にまずはカットだが、たいてい中心を通る線で放射状に切る。
2等分、4等分なら、半分こ、半分この繰り返しで楽勝。
まぁ2等分のまま食べることはないけれど。

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カットしたピザは、トッピングやソースが落ちないよう軽く折りたたんで口に運び…アチチ…あぁ…たまらん…

問題は3等分、5等分。
家族構成やパーティー人数によっては、そういう等分も十分ありえる。
えーっと、どうする?

そんな時、頭にアナログ時計の文字盤を思い浮かべることにしている。
3等分なら0分、20分、40分の位置で切ればよい。
同様に5等分なら0分、12分、24分、36分、48分の位置でカット。
ほら、これなら簡単。

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こんなことができるのは、人間誰しも日々幾度となく時計に目をやり、針の位置から時刻を読み取るという高度な技を繰り返しているからだ。
針があの位置ならだいたい12分、あの角度なら36分、みたいに。
逆に12分と聞けば、誰だって針の位置がなんとなく思い浮かぶ。

ピザを72°ずつカットせよ、と言われてもどうしようもないが、0分、12分、24分…の位置でカットせよ、ならだいたい分かる。

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この方法でいけば、7等分は0分、8分34秒、17分9秒、25分43秒、34分17秒、42分51秒、51分26秒の位置でカットだ。
そんなカット、もちろん正確にはできないが、それでも頭の中で8分と9分の間くらい、17分ちょい過ぎたとこ…のようなアバウトなカットならできる。

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ケーキのカットも同じようにすればケンカにならずに済む。
誕生日でもクリスマスも。

およそ丸いものを等分するときはいつでも時計を思い浮かべればOK。
ドーナツとか、どら焼きとか、豚まんとか。
タマネギを1/5だけ使いたい、という場合にも応用可。

でも、大阪のお好み焼き屋で以前そんな放射状のカットをしてみたら、店のおばちゃんにすかさず「何やっとん」とつっこまれたことがある。
広島ではいいのに、大阪では四角に切るのが無難。

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確かにコテで直接食べるならこのカットの方が食べやすいか。

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うちは5人家族なので、12分のとこで切って!とよく言っていたが、上の子2人が巣立った今、20分のとこで!となって、少々淋しい思いをしている。

(2021/8/27記)

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へんいち
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