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60兆もの細胞へ贈る言葉

病は気から、とはよく言ったものだ。

気力が低下すれば、たしかに病気にかかりやすい。
ならば気力とは、無数の細胞を一つの生命体としてまとめあげる力、即ち身体の総監督といってもいいのではないだろうか。

ダラダラと過ごしてきた人が一念発起して、明日から生まれ変わろう、なんて悠長なことを言うが、 体内では1秒間に50万個の細胞が生まれ替わっているのだ。
それを監督すべき気力がヤル気を失っていたのでは、不完全な細胞があちこちに生まれてきても文句は言えまい。

生きるってつまり、一瞬一瞬の気力勝負。

病がちでも生きる希望を捨てず、たゆまぬ前進を目指す人がいる。
なのにそこそこ健康な自分が気力を放り投げるわけにはいかない。

しっかり気張るから、元気にやってこう。
それが自分を構成する60兆もの細胞へ贈る言葉だ。

(2017/1/5記)

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へんいち
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