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そんな場になったなら、僕もとても嬉しい

先日、キャリアコンサルティングの面談をしたと書いた。
相談内容は守秘義務があって僕からは書けない、とも。
しかし、相談者さんが記事にされたので、その範囲内でご紹介しよう。

その記事がこちらだ。

相談者の菊地早秋さんは、僕よりうんと前からnoteをされている大先輩。
何がきっかけだったか、僕がnoteを始めた直後から親交があるnoterさんだ。
茨城の湖畔の古民家で民泊を運営するというステキなライフスタイルを実現されている。

そうだ、思い出した。
早秋さんは結婚を機に茨城に移住して田舎暮らしを始められ、逆に僕は20年間の愛媛の田舎暮らしに終止符を打ったところだったので、そんな話をコメント欄で何度もしたのがきっかけだ。

早秋さんは僕が実際に会ったnoterさんの第1号でもある。
前職で僕は茨城のレンコン農家に1週間弟子入りしたことがあったが、その初日に僕は早秋さんに会いに行ったのだ。
雄大な霞ヶ浦を見下ろす、すばらしいロケーションだった。

着いたらさっそく、訊きたいことがたくさんあってと早秋さんが笑う。
手元には、僕が書いた『農業再生に挑むコミュニティビジネス』。
見ればあちこちに付箋がついていて、なんとも嬉しい。
まさに田舎暮らし談義の1時間だった。

早秋さんはその後さらに、蔵をリノベーションして新たな宿を始められた。
その名も〈蔵に泊まれる小さなリゾート・reZOU〉。

ステキ過ぎん?
宿もさることながら、生き方がもうステキ過ぎる。
いや、もうここ絶対泊まりに行きたい!
(夏休みの予約が続々入っているそうなので、皆さんお急ぎください)

前置きがずいぶん長くなった。
でも早秋さんが自らの置かれた環境をポジティブに捉え、次々とチャレンジをされていることは伝わったのではないだろうか。
それをまず伝えたかったのだ。

今回書かれた記事にもあるように、早秋さんは「めちゃくちゃモヤモヤしていたり、人生に切羽詰まっててヤバイ、みたいな状況ではなかったものの、なんとなく今このタイミングで自身の働き方や仕事に対する考え方を整理しておきたい」と、僕との面談に臨まれた。

知り合いだし料金はどうしようと一瞬思ったが、早秋さんの方からきちんと支払うのでと先手を打たれ、ありがたく受けることにした。
フリーランスの仕事は、いくら知り合いでも無料では引き受けないと原則を作ってはいたが、そうはいってもやはりためらいはある。
支払いますよと進んで言ってくださった早秋さんは、きっと同じフリーランスとしてそのあたりの原則やためらいをよくご承知なのだろう。
優しい方だ。

早秋さんは以前からの2頭のヤギに加え、新たに飼い始めた3羽のヒヨコに癒され、新たにやりたいことがムクムクと湧いてきたのだそうだ。
でも、さぁどうしようというところで立ち止まってしまったらしい。

オンラインの面談だったが、早秋さんのカメラが不調でお顔が見えない。
逆に僕の顔はたぶん早秋さんには見えているという、ちょっと恥ずかしい格好で進んだ。

前半は僕が訊き、早秋さんが答えるというインタビュー時間が淡々と流れたが、後半は早秋さんが大切に思う価値観に迫っていった。
次第に早秋さんから、あぁなるほど!という感嘆が聞かれるようになる。

前述したように早秋さんも切羽詰まった状況ではなかったので声は終始明るかったが、後半その声にどんどん張りが増していくのが分かった。
カメラが写す早秋さんの表情も見たかったな。

60分の予定が90分。
僕も楽しくてついつい延長してしまったが、早秋さんも楽しかった様子。
早秋さんの記事では「ふらっとお話するだけでも大きな気付きが得られる空間だった」と、極上の表現でオススメいただいた。
そんな場になったなら、僕もとても嬉しい。

「しばらくしたらまた利用したい」
はい、いつでもお待ちしています。

(2023/7/7記)

チップなどいただけるとは思っていませんが、万一したくてたまらなくなった場合は遠慮なさらずぜひどうぞ!