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店の人との会話が最高のおつまみ

昨日は和歌山の大学で就活セミナー講師を。
神戸からは大阪湾岸をぐるっと3時間、阪神電車と南海電車を乗り継いで…
なかなかに遠い。

せっかくそんなに遠くまで行くなら、ご当地の何かを楽しんで帰りたい。
そんな思いがもたげるほど、もはや日帰り旅行だ。

和歌山…梅干し? 城? めはり寿司?
アカン、発想が貧困だ。
…ふと思いついたのが〈紀土〉。

お酒好きには名の通る平和酒造の〈紀土〉。
「紀」の字が入ることから分かるように、和歌山の地酒だ。
いつだったか、横浜の日本酒バーで出会って以来、長年の推し銘柄だ。
読み方はなんともかわいい「きっど」。

和歌山まで行ったなら、ぜひ現地で〈紀土〉を飲んで帰りたい…
そう思って「和歌山市駅 紀土」で検索するとヒット!
なんと駅ビルに平和酒造直営の店があるという。

仕事もそこそこに、いや丁寧に済ませ、向かった店はこちら。

ショップ&バー「平和酒店」

ひゃぁっ、おしゃれやわん。
ラストオーダーまでそんなに時間もないので、店に着くなり注文。

〈紀土〉飲み比べセット
・〈無量山 純米〉(2019年ビンテージ)
・〈紀土~夏ノ疾風〉
・〈本紀土 純米大吟醸〉
チェイサーは仕込みにも使う蔵の水という贅沢さ。

うほん、とろける旨さ。
〈無量山〉は〈紀土〉の上位酒らしいが、初お目見え。
すっきりなのに香り高く、これは旨い!

店の人に訊いてみれば、なかなか流通しない銘柄なのだとか。
アンテナショップだけに店員の知識はただものではない。

老舗の蔵元が今の世にできるチャレンジとして産まれたのが〈紀土〉であり、これからみんなに愛されて育つようにと「キッド」の名を与えたのだとか。
そんな裏話も聞きながら、お酒が進む進む。

山口豆腐の汲み豆腐
蔵近くの手作り豆腐に日本最古の醤油・御坊市の三ツ星醤油を回しかけて。

ポテトチップス
全国1位を誇る和歌山の山椒の中でも貴重な「ぶどう山椒」がまぶされて。
この香りと痺れは一瞬でクセになるやつ。

クラフトビール〈Pale Ale〉
IPAが飲みたかったが、今日はないとのことでこちらに。
ホップの効いた爽やかな苦みのペールエールは、山椒ポテチにばっちり。

滞在時間わずか30分だったけど、めちゃくちゃ堪能した。
店の人との会話が最高のおつまみだった。

ごちそうさま。

今日は高校生に向けての就職ガイダンス。
どんな〈キッド〉との出会いがあるのかな。
楽しみ楽しみ。

いってきます!

(2024/7/9記)

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へんいち
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