神戸〈オリエンタルホテル〉編集後記
先日、こんな記事を書いた。
神戸を代表するホテル、でも今はすでにないホテルの話。
明治3年に開業し、平成7年に幕を下ろした日本最古の西洋式ホテル〈オリエンタルホテル〉の歴史を綴った。
僕はその跡地に建った現オリエンタルホテルや、旧の流れを汲むメリケンパークオリエンタルホテルしか利用したことがないから、平成7年までの旧オリエンタルホテルについては調べて書いただけの記事だった。
すると、この記事をあげてすぐ、いつも仲良くさせていただいている方々から反応をいただいた。
庵さんから、まずはTwitterで、予定を変更してオリエンタルホテルについて書きます!と予告をいただいたあと、こんな記事をあげてくださった。
庵さんは、現オリエンタルホテルやメリケンパークオリエンタルホテルのことだけでなく、旧ホテルのレストラン事情もよくご存じのご様子。
地下にレストラン街があったというのも驚きだったが、そこに毎週土曜日に通われたという庵さんにも驚いた。
そしてもう一人、くなんくなんさんがすぐコメントで、今度記事にします!と予告いただき、その後こんな記事をあげてくださった。
くなんくなんさんも旧ホテルのレストランにフォーカス。
明治以来、料理のすばらしさで遠くヨーロッパにまでその名を轟かせたホテルだから、自然、レストランの話になるのだろう。
高校生の頃、旧ホテルのレストランでテーブルマナー研修を受け、フルコースを召し上がったそうだ。
その後、大学の謝恩会やご友人の結婚式などでも使われたと。
きっとお二方とも、客観的な歴史をまるで年表のようにサラリと書いた僕の記事に、実体験をともなう補足をつけていただいたのだと思う。
おかげで、僕の記事だけでは伝わらない旧ホテルの空気が皆さんに伝わったのではないだろうか。
他にもコメント欄で、Chiaraさんも上司に連れて行ってもらったと教えてくださったり、またまた庵さんが高校のマナー研修で行った(くなんくなんさんと同じ!)ことや、さらには大切な思い出まで披露してくださったり。
一つの思いつきの記事がきっかけとなって次々と皆さんの懐かしい記憶が集まり、さながらオリエンタルコミュニティ。
これがnoteのよいところ、温かいところ。
そして何より、〈オリエンタルホテル〉に馳せる神戸の皆さんの思いの大きさ、強さにあらためて感じ入ったのである。
(2021/9/22記)