おでんに温もりを感じるのは、心の原風景に触れるからかもしれない
冬の風物詩、おでん。
これが食卓に上ると冬を感じずにはいられない。
温かいメニューって他にもたくさんあるのに、なぜか冬らしさ断トツ。
しみじみとしたダシの旨さと控えめな甘さに、ほっこりホルモンが分泌されるのかもしれない。
そんなホルモンがあったとしてだけど。
おでんは「お田」と書き、室町時代には豆腐を焼いた〈焼き田楽〉のことを指したが、後にダシで煮込む〈煮込み田楽〉が江戸で人気となった。
関西では、この関東の煮込み田楽をそれまでのおでん(焼き田楽)と区別するために「関東煮