上から順によそっていくのは、なしだ
炊けたご飯のいちばん上は極上にうまい。
そのうまさを知らない人は試しに食べてみてほしい。
炊きあがりを混ぜず、しゃもじで表面だけを削り取って頬ばるのだ。
下ほど米自身の重みが加わるが、上に行くほど軽くなり、表面あたりはふっくらと炊き上がるからだ。
炊けたらすぐ混ぜろと言われるのは、よけいな水分を飛ばし、ほぐしてかたまりにならないようにするためだが、上下で偏りのあるうまさを均一にする意味合いもある。
でも、せっかくそこにある極上を味わえずに終わるのももったいない。
たまには