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【一曲入魂】#10. Rewind - Craig David

音楽オタクの皆さんは、どの曲をどんな時に、どんな気持ちで初めて聴いたか覚えているんでしょうか。

Craig David の「Rewind」を初めて聴いた時、「なんだこのアッサリしてるのにカッコいいR&Bは!!」と感動したのを鮮明に覚えています。この曲が初めて(意識的に)聴いた2ステップ/UKガラージでした。

何歳の時に初めて聴いたのかは覚えていませんが、「R&B」というジャンルはすでにディグり始めていたころだと思います。Craig David は親が聴いていたわけでもないですし、テレビで流れていたとも思えないし、おそらく 90s~00s のR&B名盤を聴き漁っていたときに出会ったんだと思います。

それまで音楽(=自分にとってはR&B)とは、つまり「メロディ」だと思い込んでいました。音楽とはメロディ、音楽とは歌。R&Bは歌が上手くないと成り立たないという珍しいポップスのジャンルなのであながち間違っていないと思うのですが、とにかく「歌」至上主義でした。

そんな子供だった私に、否が応でも「ビート」という概念が存在するのだと教えてくれたのが「Rewind」でした。ブラックミュージックの伝統である4つ打ちではない、ずらした拍がとてもスマートでクールに感じられましたね、あの時は。

そこから宇多田ヒカル「DISTANCE (m-flo remix)」なんかにも出会い、2ステップ/UKガラージは英国的で、Y2K的だ、みたいなイメージがだんだん自分の中で出来上がっていきました。

少し話は変わりますが、今年の音楽のトレンドを乱暴に挙げてみると、

・非北米中心のグローバル市場
・内向きな北米市場
・歌モノの隆盛
・ベースミュージックのリバイバル

あたりじゃないですかね。2ステップ/UKガラージはたぶんベースミュージックには分類されないと思うんですけど(無知でさーせん)、ドラムンベースの波は確実に来ているわけで。そこからBPMをぐっと抑えた2ステップ/UKガラージも、リバイバルの対象には入る気がします。今年一番新譜で多いと思うのはアトランタ/マイアミベースですけどね。あと The Neptunes や Timbaland あたりを想起させるDMVサウンドも多い気がします。ま、「Brat Summer」って感じですね。まとめ雑すぎ。

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