無本番・練習日記2021年5月24日~5月30日

2021年5月24日(月)
音階(C-dur , a-moll)
クロイツェル:42の練習曲
ヴュー:音程のための10の練習曲
 駆け足で練習。音出しはモダンヴィオラのみ、バロックヴィオラの方はケースを開けておいただけで終わってしまった。
 音階を弾き、練習曲はクロイツェルとヴューの両方とも昨日のおさらいのような練習となる。クロイツェルは22番、アクセントとトリルに重きを置きすぎることからくる弾きづらさは、曲を進めるのに余分なエネルギーを必要とすることから来るらしい。地面に勢い良く突き刺したスコップや鍬が抜けなくなる感じに似ているだろうか。
 ヴューは数日の苦戦を経て、ようやく弾けるようになった。辞書で引いた言葉と作曲家が想定したイメージは必ずしも一致しないこと、覚えておこう。そして「音と音の間で音楽は作られる」という言葉を思い出した。
 調べてみるとTranquilloという言葉には「静かに」のほかに「落ち着いて」という意味もあるそうな。ヴューがどこまでこの言葉を意識していたかは定かではないが(そして静かにという言葉に対するイメージも、国が変われば変わってくるかもしれない)、落ち着いてなければこれは弾けないわな。

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2021年5月25日(火)
クロイツェル:42の練習曲
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
 小休止をやたらと挟んだ、集中力に欠ける練習となってしまった。
 クロイツェルは19番と39番。19番はレッスンの予習、39番は何となく重音が弾きたくなったので9つながりで選んだ。
 19番は少し弾かなくなっただけで再びあっという間に16分音符と3連符・2連符に翻弄されてしまうようになった。翻弄というより、境目が至るところで歪になってハマらなくなった結果曲としての形を成していない、といった方が近い。しばらく弾いて若干腑に落ちない部分を残してはいたものの、曲としての形は見えてきていた気がしたので一度39番へ。こちらは重音が多く、まず弾いていて「長い」と感じずに済むよう改善することから始まった。弾いている側が長いと感じていたら、聴いている側はそれ以上長いと感じることだろう。最小限のエネルギーで弾きたい。
 色々思考を巡らした末、演奏が頭でっかちになっていたことに気がついた。頭の中のイメージをなぞるのではなく「今」を聴こうと思い直し、39番の諸々の問題が解決したところで19番に戻る。今度はうまくいった。加えて19番は、最小限のエネルギーで弾くためにもトリルを入れることが第一目的にのようになってはいけないと改めて感じた。
 残りの時間でバロックヴィオラを弾く。ジェミニアーニの8番1ページ目。こちらも何となく腑に落ちない瞬間が続く。こちらはモダンヴィオラに増して、考え事や迷いがそのまま音に出てしまうらしい。

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2021年5月26日(水)
他用のため練習お休み。

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2021年5月27日(木)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第4番(Couranteのみ)
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ(第1楽章のみ)
 昨晩のスーパームーンの皆既月食は見えず。今日のこの雨を考えれば仕方なし。
バロックヴィオラから音出しを始める。湿気で弦が緩むのはともかく、なぜかC線だけボヨンボヨンになっている不思議。他の3本には影響なし。調弦して、ジェミニアーニの8番(全部で4ページ)を弾く。練習中に気付いたこと2つ。
・特に弓を返すとき、オートマチック(自動的)に動かすと音の不発率が高い。
・不便さは不便さとして、受け入れて弾く。
よくピリオド楽器はモダン楽器と比較して「繊細だ」と言われるけれど、同時にモダン楽器に比べてマニュアル(手動)の要素が多いのではないかということに思い至った。そう考えると、メトロノームのカウントで弾こうとしても音楽がハマらず違和感を拭うことができないのも頷ける。
モダンヴィオラは明日のレッスンのための練習。バッハの無伴奏組曲のCouranteは重音の扱い方について自分の中で再確認。自分一人が弾くなら「何となく」で済むかもしれないけれど(それもどうかと思うが)レッスンで扱うなら言葉に変換する必要がある。シューベルトのアルペジオーネも同様。こちらは指遣いの確認も行った。弓順は、ポイントだけ押さえて、あとはフリーボウイングはナシだろうか??明日訊いてみることにしよう。

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2021年5月28日(金)
ジェミニアーニ:ヴァイオリン教本 The Art of Playing on the Violin
 個人練習はバロックヴィオラのみ。久しぶりに身体の使い方に注意を向けた練習を行う。身体の使い方というよりは、スムーズに弾けるか(音を出せるか)否かの境目がどこにあるのかを把握するためのもの。どうやらバロックヴィオラはモダンヴィオラと比較してマニュアル(手動)の要素が多いらしいので、音を出すには何かしらの一手間、工程が加わるのではないかと考えた。具体的な言葉にするまでには至らず、歯痒い。ただ実感したことは、昔習った「出す音をイメージしてから弾く」という行為があまり役に立たないこと。むしろ徒になることの方が多かった。自覚無自覚はさておいて、無意識も含め自分の中で確証のある音しか出てこない。音を出すときにモダンヴィオラと共通していたのは、弓の毛を弦の上に置いたのを確認してから弓を動かすことだった。
 身体は判っているということなのだろうか。表面的なごまかしが効かないのは。

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2021年5月29日(土)
他用のため練習お休み。

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2021年5月30日(日)
他用のため練習お休み。
用事の終了時刻が予定よりも大幅に延びて練習不可能に。昨日さらっておくのだった。

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