ヴィオラ奏者、ヴァイオリンを弾く
時々ある
ヴァイオリンの方がヴィオラを持ち替えで弾くことは、ヴィオラセクションの人数が不足しがちな学生オケでは珍しくない光景。仕事の現場でも。ヴァイオリン専攻出身の人が持ち替えでヴィオラを弾いていることもよくある話。でもヴィオラの人間がヴァイオリンを演奏することは、ヴァイオリン→ヴィオラの持ち替えに比べると多くありません。
でも、時々ある。レッスンとか。
練習するよ
時折訪れるヴァイオリン演奏の依頼。今回はカルテット。個人レッスンと違いアンサンブルの一員として一緒に演奏しつつ、レッスンを行います。普段のヴァイオリンレッスンも出来る限り予習した上でレッスンに臨みますが、一緒に演奏するため一層きちんと練習を行います。
まずは楽器の安否確認。今回はヴァイオリンのケースを開けない期間が数か月あったため、練習の前にメンテが必要な可能性もあり、少々不安を抱えながらの安否確認でした。幸い弦も切れておらず、すぐ練習できる状態。譜面を用意し、今まで何回も弾いた作品の、でも初めて見るヴァイオリンパートの譜読みが始まるのでした。
ヴァイオリン奏者すごい
譜読みは2ndヴァイオリンの方から始めました。ヴィオラと同じ内声だから、1stよりは近しい気がして。
しかし甘かった。予想もしない音が出て来る。音の移動が多い(ヴィオラは音の移動少なめ)。音符多い。頭使う。ヴィオラも気配りするけれど、2ndは気配り+頭脳戦という印象。同じ内声でこうも違うものか。
そしてヴィオラより楽器サイズが小さくて重さも軽いのに、ヴィオラより疲れるのは何故なのか。
かくしてヴィオラ奏者の期間限定の挑戦は始まったのでした。
「ヴィオラ奏者、ヴァイオリンを弾く その2」へ続く。