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Ain't no way
いつかとか,そのうちとか…
そんな言葉でお互いが誤魔化し続けてたのかもしれない…
飲めない酒を飲まされていた.
テキーラとかそんなやつ.
知らないBARで出会ったオンナは美しかった.
オンナとはじめての会話は
「濃ゆいね」
「なにが?」だった…
気がつけばオンナの家で生活していた…
オンナがcoffeeを淹れる…
オレがいつものcoffeeを飲むとオンナは笑って仕事へ出ていった.
陽炎のような日々が続く…
ガラスが割れるような喧嘩が続く…
終わりにしようか?
そんな時だった.
「子供はどうするの?」
「あ?子供?」
よくある会話だとおもう,自分でも映画じゃねぇのか?この台詞とおもったほどだから.
「誰の?」
「Jelly君のよ」
「ぇっ?オレの?…産んでくれよ」
オンナは笑ってた.
「Jelly君,キチンとできる?」
すこし考えた…「いや,できない」
「でしょ」
オンナが答えて「そういうこと」と呟いた…
なんでもない日だった…
ラッセンのイルカかクジラかわからない絵が天井には描かれていて,時代遅れのブルーライトで照らされていた.
助産師がオンナを褒める
オンナが手に力を入れるたびに,叫ぶ.
分娩室はどこか高尚なSMのプレイルームじゃないかとおもえた.
目の前から,ずるんと塊がでてきた…
ソレは我が子だった.
なんとも言えない感覚だった.
外へ出た,
空は曇り1つなくて,どこまでもつづいていた.
ムスメが歩きだした頃にはオンナの家を出ることになった.
カネは家に全て置いてきた.
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