さよならを告げた日に。
今日やっとお別れしてきた。
待ち合わせして会った時、
相手へやっぱりなんの感情もなくて。
その時点で100%自分の気持ちは固まった。
前回1ヶ月前に会ってそれから全く動かなかったLINE。
その期間、お互いなんの会話もなし。
どう過ごしてるのかも知らない。
この時点でもうお互いある意味別々の方向を向いてたのかもしれない。
でもずるずるこの関係が続くことは幸せと言えないし、時間の無駄。
そう思ってLINEした。
「来週の仕事終わり会えないかな?」
そして1ヶ月ぶりに会った。
かっこよく見えなかった。
2人で食べる最後のディナー。
なんか急いでる感じだし、
2人の会話も続かない。
こっちが気をつかって話題を振って
ちょっとテンション高く振舞って。
だってさ、最後の夕飯くらい普通に過ごしたいじゃん。
美味しいごはんなのに。お店に罪はないのに。
彼から振ってくる話題はコロナの話ばっかり。
正直つまらないし、久々に会って話題がそれしかないのも悲しい。
そしてお店を出て少し散歩しよって伝えた。
そこで自分の気持ちを話して、
相手もさよならを考えてたと伝えられた。
彼は少し涙目に見えたけど
私の目は枯れていた。
連絡もなし、会わないその1ヶ月で、
いや、その更に1ヶ月前から自分は冷めていたことを自分でも自覚してた。
ちゃんとコミュニケーションをとってすっきりした状態でさよならしたかった。
だから無駄に時間がかかってしまった。
でもね、やっと踏み出せた。
頑張ったよね。
待ち合わせ場所で会った時の渋谷の空気は、じめっとしていて重くて暑かった。
食事を終えてお店を出た時はカラッとしていて風が涼しく感じた。
そしてお別れを告げて電車に乗って、最寄り駅に着いたら
ほんの少しだけ雨が降っていて、何故かピンポイントに私の頬に滴が降ってきた。
外の空気や雨が私の代わりとなって
感情を現してくれているのかもしれない。
強いねって言われることが多い人ほど
実は心の弱さを持っている。
それを人前で表現することが得意じゃないから
みんな知らないだけで、
1人になって泣いてる日があると思う。
だからあの雨がそう思えたのかもしれない。
そんな事を心の中で思いながら家に着いた。
なんか曲が作れそうだなって。
そんな事を考えてた。
半年と1ヶ月付き合った彼と別れた夜に。
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