ハイジの里とスイスワイン(スイスでワイン造ってるの #18)
スイスと聞いてみなさんは何を思い浮かべますか?
多くの方が「アルプスの少女ハイジ」を思い浮かべるのではないでしょうか。
ではアルプス、アルプス山脈ってどこにあるのかご存知でしょうか?
東はオーストリア・スロベニアから西はフランスまで多くの国をまたいでいる山脈なのです。
マッターホルンやユングフラウといったスイスの名山が有名ですがアルプスはスイスだけじゃないんですね。(タイトル写真はマッターホルン)
ハイジの山小屋
ではハイジの山小屋はどこにあるのでしょうか?
スイス東部グラウビュンデン州マイエンフェルトにあります。
アニメでは「アルムの山小屋」と呼ばれていたのでてっきり「アルム」という村があると私も長い間思っていました(笑)。
自称日本No.1のスイス愛好家をを豪語する私も、実はマイエンフェルトには行ったことがないのです(涙)。
2020年3月に予定されていたイェニンス(後述)のぶどう畑訪問時にマイエンフェルトに立ち寄るつもりだったのですが、残念ながらコロナウィルスの影響でスイス出張そのものが取りやめになり、まだマイエンフェルトには行けていません。
ピノ・ノワール王国グラウビュンデン
グラウビュンデン州はスイス東部に位置し、アルプスの絶景やウィンター スポーツで知られています。
ダボスやサンモリッツといったリゾート地は耳にされたことのある方も多いかと思います。
そのグラウビュンデン州は近年ワインの生産が高まっており、ピノ・ノワール品種を主体とした高級ワインの産地として地位を上げ、スイス国内では「ピノ・ノワール王国」として知られています。
「スイスのロマネ・コンティ」と言われる「ガンテンバイン」もグラウビュンデンで造られています。
恥ずかしながらスイスワイン好きを自称している私も、最近までグラウビュンデンのワインをあまり飲んだことがありませんでしたが、スイスのワイン好きの友人に「グラウビュンデンのピノ最高やで〜」と言われ注目し始めたところです。
グラウビュンデンの異端児
ハイジの里、マイエンフェルトに隣接するイェニンスでもぶどう畑(下写真)といえばピノ・ノワールなのですが、ある人がガマレ種のぶどうを植え、変人呼ばわりされたそうです。
ところがその畑で採れるガマレ種*で造られたヴィニグマ・イエニンサーというワインは香りがたいへん高く、グラウビュンデンの名産品であるピノ・ノワールのワインを凌駕しています。
スイスワイン専門輸入商社のヘルベティカでは今年リリースのヴィンテージからこの香り高いヴィニグマ・イエニンサーを取り扱い始めます。(2020年7月入荷予定)
*ガマレ(Gamaret):ギャマレとも表記 ガメイ種とライヘンシュタイナーの交配で1970年にスイスで生まれた品種