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デバンってなんやねん? (スイスでワイン造ってるの? #57)
どんな業界でも業界内でしか通用しない短縮語や3文字や4文字の略語*1があるものですよね。
ぼくもサラリーマン時代にはASAP (As Soon As Possible)やらTBD (To Be Done/Determined)なんか使ってましたね〜
*1 3文字や4文字の略語をAbbreviationと言う人がいますが、正確に言うとAbbreviationは短縮形で、正しくはAbbreviationを「Abbrev.」とか森本のことを「もりも」っていうこと(それはあだ名 笑)で3文字や4文字の略語はAcronymっていうんやで〜
いや〜勉強になるな〜
今回はワインの輸入・販売業を始めてから覚えた、「おそらく」業界外の人には分からない呪文のような業界用語を紹介します〜
「な〜んや、今回はワインのこととちゃうんか」って言わんと最後まで読んでな〜
おさらい
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まずは簡単にスイスから神戸までどのようにワインの流通をおさらいしましょう〜
ガッコ(これはAbbrev.ではなく関西訛りです 笑)の授業かいっ!
まず陸送で船積みする港まで運びます。(以前の記事参照)
船積みの港はこれまで毎回フランスのル・アーブル港(Le Havre*2)でした。
*2 印象派画家のクロード・モネの代表作の一つ「印象・日の出」(画像上)はは、モネの故郷ル・アーヴルの港を描写したものだそうです。
ル・アーブルを出港した貨物船は大西洋からスエズ運河を通り、インド洋、太平洋を経て神戸港まで来ます。(遠路はるばるおおきに❗️)
デバン
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陸揚げされたぼくの可愛い娘ちゃんたちはすぐに弊社倉庫にやってくるのではなく、まず保税地域*3と呼ばれる場所でコンテナから取り出されます。
*3 保税地域といっても、ただの倉庫で、入るためにパスポートを提示する必要はありません
このコンテナから取り出す作業をデバンニング (Devanning)、略してデバンと言うのです❗️
おお、そういうことやったんか❗️
この仕事を始めたばかりの頃、乙仲さんから「デバン」「デバン」といわれ、「出番?何のこっちゃ」と思っていたぼくも今では偉そうにデバンの解説をするようになりました〜
逆に輸出貨物をコンテナに詰め込む作業は「バンニング」(Vanning)といいます。
おお〜、デバンのデは英語の否定の接頭辞のdeやったんか〜
ズミショ
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デバンが済んだからといって、すぐに弊社倉庫に運ばれるわけではありません。
まず、「食品等輸入届出書」を厚生労働省管轄の検疫所に提出して、日本で許可されていない添加物が入っていないか、添加物は許容範囲内かなどチェックされるんでしたね。(以前の記事参照)
検疫所の検査が通れば、通称「ズミショ」(おそらく食品等輸入届出書済の末尾をひっくり返したものと思われます。役所の方は普通に「ズミショ」「ズミショ」っていってますが、部外者に隠語はアカンやろ〜)が発行され、手続きが税関に引き継がれます。
ズミショっていうても食品等輸入届出書にハンコが押されただけやけどね。(上画像)
税関では輸入関税、消費税、酒税が計算され輸入許可書が発行され、無事通関終了となります。(タイトル写真は通関終了後、保税倉庫から弊社倉庫へワインを運ぶ様子)
へ〜っ、おもろい略語があるもんやね〜
これからも面白い略語や業界用語に気づいたら綴るから楽しみにしといてな〜
Beyond the Glass
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