WSET Level2:試験を分析して対策を考える
私はワインエキスパートの合格を目指していますが、ワイン資格をいろいろと勉強して受験しながら基礎を固めていくアプローチで臨んでいます。
この冬はWSET Level2を受講し始めました。
テキストや講座を受講して思ったことは、意外と勉強する範囲が広いぞ、ということ。
また、この試験は下記の通り5段階の評価になっています。私は、ワインエキスパート試験のことも見通すと、良い成績で合格したいな、と思いました。
正解率44%以下=Fail unclassified(不合格(分類外))
正解率45%〜54%=Fail(不合格)
正解率55%〜69%=Pass(合格)
正解率70%〜84%=Pass with merit(合格(良))
正解率85%以上=Pass with distinction(合格(優))
WSET Level2の試験がどんな内容なのかは、WSET公式サイトのSpecification規定に詳しく書かれています。
※バージョンが2つあります。これから受講される方は、最新版の「Specification規定(2023年、第2版、2023年8月から有効)」を読んでください!
すでに受講されている方も、受講を検討されている方も、この資料はしっかり読んだ方が良さそうです。が、私も読んでみたものの、イマイチよく分からない。
そこでこの記事では、私がSpecification規定を読み解くのにお付き合いいただきながら、WSET Level2の勉強方針を検討していこうと思っています。
WSET Level2関連記事をこちらのマガジンに連載しますので、是非ご覧ください!
試験の全体像を見る
WSET Level2は試験の問題数が50問です。そのうち、55%以上の正答で合格なので、28問の正答が必要です。優での合格は43問も正答しなければいけません!
出題範囲と各範囲からの出題数が明記されています。
※各学習要項のサブタイトルは私がつけました。
学習要項1:栽培・環境=5問
学習要項2:醸造=4問
学習要項3:主要品種=19問
学習要項4:地域の品種=12問
学習要項5:泡と酒精強化=6問
学習要項6:品質管理と提供方法=4問
学習要項の内容は次章でみていきますが、WSET Level2のメインコンテンツである各ブドウ品種に関する内容となる学習要項3,4が合計31問と圧倒的なボリュームを占めることが分かります。
また、Specification規定によると、講義時間17時間(試験時間1時間を含む)と、自主学習時間11時間が合格に必要な学習時間とのこと。講義時間は必ず消費しますので、11時間相当の自主学習をどうやるか、を考えます。
さて、どういう方針で学習進めるか、タイパ重視の55%正答を狙う方針と、85%以上の良い成績を狙う方針の両面で戦略を考えていきましょう。
各学習要項の内容を理解する
出題がメインコンテンツのブドウ品種の内容(テキストP.45~P.104)に偏っているので、そこを中心に勉強するのが良さそう・・・にも見えますが、もう少し戦略を練ってみます。
学習要項1:栽培・環境(5問)
学習要項1の範囲は、テキストP.22~P.35に該当します。1問あたり2.8ページです。
内容は、ワインエキスパート試験のワイン概論を違う方向に深堀ったイメージ。おおよそこんな内容です。
ブドウの樹の成長条件、果実の部位がワインに与える影響
ブドウの実の成長過程と変化
気候や土地など環境がブドウに与える影響
ブドウ栽培の手法
ラベルの表記方法
ワインを勉強したことがある方なら、他の講座でも学ぶ内容が多いのではないかと思います。私の場合は日本ワイン検定やItalian Wine Essentialsでも同じような内容がありました。
ここは得点源になるのではないでしょうか。
学習要項2:醸造(4問)
学習要項2の範囲は、テキストP.36~P.44に該当します。1問あたり2.3ページです。
ここも内容は、ワインエキスパート試験のワイン概論のうち醸造関連が該当します。(ただし用語は英語)おおよそこんな感じ。
アルコール発酵の仕組み、ワインの醸造工程
ワイン醸造の手法
瓶内熟成
WSET Level2では樽の容量とか細かいことは覚えなくて良いので、比較的簡単ではないでしょうか。
ここも得点源の予感です。
学習要項3:主要品種(19問)
学習要項3と4は対象となる品種で分かれています。Specification規定によると、
学習要項3=”主要なブドウ品種”
学習要項4=”各地域で重要なブドウ品種”
とのこと。
学習要項3はテキストの8項目(品種)が該当します。テキスト35ページ分なので1問あたり1.8ページです。
ここから先は
¥ 300
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
ワインの試験攻略記事を書いていきます!試験や講座を体験しないと記事が書けないので、受講のご支援をお願いします!