日本ワイン検定2級・3級共通必勝勉強法①ワイン概要編:CBT練習問題付き
みなさんこんにちわ。日本ワイン検定のテイスティング試験の申込が始まりました!(9月上旬時点)
東京の1級はすぐに満席になったみたいですね。
私はワイン初心者で、ワインエキスパート試験も未受験ですが、日本ワイン検定3級の勉強から初めて、3級が50問中44問正解、2級が45問正解で合格できました!(意外と難しかった・・)
私は東大の工学修士という理系人間なのですが、試験を俯瞰的に分析して効率的に攻略することが得意です。この特技を生かして、日本ワインの攻略法を皆さんに共有します!
これから日本ワイン検定の筆記試験を受験される方には、是非、読んでいただきたいです!
また、ワイン検定は2級と3級は出題範囲の分布が少し違うだけで、問題はほぼ同じなので、3級を受験される方もこのシリーズを参考にされてください。
試験全体の攻略から、分野別解説まで、こちらのマガジンにまとめています。
日本ワイン検定を受験する上で、公式テキストは必須です!これだけは手元に用意してください!!
テキストが用意できたら、テキストに沿ってこちらの構成で学んでいきましょう!
「ワイン概要」の学び方
「ワイン概要」は公式テキストP9~P34で、ボリュームはそこまで多くありません。本番の出題数は8問で、各節から1問ずつ出題されます。内容は、全体的に一般的な内容が多いので、出題数8問のうち、7-8問の正解を目指したいです。
JSAのソムリエ/ワインエキスパート試験を受験されてる方は、その時の知識でほぼ大丈夫だと思います。
酒類の分類:難易度(易)、優先度(高)
P11の分類の表を覚えましょう。覚えるべきことは、一番左の種類(醸造酒、蒸留酒、リキュール、ヴェルモット)と一番右のお酒の対応です。
例えば、こんな問題が出ます。
ウイスキーの酒類の分類は?
答えは、もちろん蒸留酒です。
逆にお酒の名前から分類を答えられるようにもしておきましょう。
お酒の名前は、ウイスキーのような誰でも知ってるものから、ミードやアイリッシュ・ミストのようなややマイナーなものまで満遍なく出題されるようです。
P11の表にあるものはすべて覚えましょう。
ワインの分類:難易度(易)、優先度(高)
ここも簡単です。ワインの分類が問われます。
例えば、こんな問題が出ます。
オレンジワインのワインの醸造法による分類は?
これも簡単ですね。答えはスティルワインです。
P12下の表をすべて覚えましょう。
私が受験(3級)した時は、P13の説明も出ました。酒精強化ワインとフレーヴァードワインの内容を理解しておけば大丈夫でしょう。
世界のワインの現状:難易度(中)、優先度(高)
ここは覚えることがやや多いです。
JSAのソムリエ/ワインエキスパート試験とほぼ同じなのですが、ポイントはデータが古いことです。公式テキストのデータから出るので、2018年の統計で回答できるようにしなければいけません。
このあたりのデータを覚えましょう。
世界総生産量
ワイン生産国1~4位
ブドウ栽培面積1~4位
ワイン消費国1~4位
1人あたりワイン消費量1~4位
ちなみに、フランスは全部2位、というのは覚えておいて損はないです。
日本ワインの現状:難易度(中)、優先度(高)
やや覚える範囲が広いテーマです。しかも、満遍なく出題されるようです。
予想出題エリアはこんな感じ。
日本のワイン市場概況
日本のワイナリー数
ワイン特区で免許維持に必要な最低醸造量
醸造量やワイナリー数のランキング
まずは、数字やランキングを覚えてしまいましょう。
この試験を受けるにあたって、P19下にある表の都道府県の順位は必須ですので、まず最初に覚えてしまいましょう。
山梨県については踏み込んだ設問も出ます。山梨県の生産量のシェア、甲州とMBAのシェア。幸い、両方30%と同じ数字なので、山梨県といえば30%です。
気になるのは、「日本のワイン市場概況」の出題だと思います。データの問題は難易度=易ですが、日本のワイン市場概況を問う問題は難易度=難としてもいいかもしれません。
何が出るかというと、P16に書かれているトピックの正誤や年代です。
例えば、輸入ワインの輸入元としてチリがトップになった年、フレンチパラドックス説、輸入ワインの割合、消費量が急激に伸びた時、など。
私が受験(2級)した時は、誤り部分が「2020年以降はチリがトップになった」という出題がありました。やや細かいですよね。
酒税法における種類の定義とワインの定義:難易度(易)、優先度(高)
ここは簡単です。
まずは、分類の数を覚えます。4種類17品目です。
次に、P20の表にある税率を覚えます。醸造酒=清酒と果実酒が120円/L、それ以外は200円/Lとシンプルです。
この問題は範囲も狭いので確実に正解しましょう。
果実酒等の製品品質表示基準:難易度(易)、優先度(高)
日本ワインの表示ルールを理解しておきましょう。具体的には、「東京ワイン」、「東京醸造ワイン」、「東京ぶどう使用」の定義の違いが分かっておく必要があります。
私が受験した時は、左下の表の「輸入ワイン」を解答させる問題も出ました。
いずれにせよ、ここは範囲も狭く、捻った問題も出せる余地がないので確実に正解したいところ。
日本における地理的表示制度:難易度(易)、優先度(高)
いわゆるGIの問題です。
生産量ランキングと同様に、山梨が2013年で最初ですが、トリッキーなのはそれ以降。
2番目が2018年の北海道、3番目が山形、長野、大阪です。大阪がGIに入ってることは意外なので覚えておきたいところ。
年から都市、都市から年の両方が答えられるようにしておきましょう。また、年だけでなく月も問われる可能性があります。選択肢に「2013年6月」と「2013年7月」がある、といった感じです。
2013年の山梨だけ7月、他は6月です。
国産ワイン表示に関する基準:難易度(易)、優先度(高)
まず、真っ先に「85%ルール」を覚えましょう。これが何を意味するか、まできちんと理解しておきましょう。(他の設問でも、これを覚えておくだけで解ける問題があるので)
本命はP33の表です。
この表に関する設問のミソは、この問題が国産ワインの表示について業界団体による自主基準に関する問題、という点です。いうなれば、ルールブックの表記を聞かれるので、問題文や選択肢には、P33の表とまったく同じ文書が書かれる、というのがポイントの一つです。
覚えるべき点はこちら。
アイスワイン系3種の違い
シュールリーの定義
シャトーorドメーヌとエステートの違い
アイスワイン系
アイスワイン系はぱっとみ違いが分かりにくいのですが、下記のように分類的に覚えるのがオススメです。
「人為的」の単語が入っている? NO=氷菓ワイン・アイスワイン
「人為的」+「ぶどう果汁」=冷凍果汁仕込み
「人為的」+「ぶどう」=クリオエキストラクシオン
シュールリー
ここで問われるのは、一般的なシュール・リーではなく、「国産ワインの表示に関する基準」におけるシュールリーの定義です。
ここの正誤が問われます。
ぶどう果汁を含み、国産のものに限る
仕込み後の翌年3月1日から11月30日までの間
例えば、誤った選択肢として「ぶどうは国産のものに限らない」とか、日付が「2年以内」のような期間になっている出題をイメージしてください。
シャトーorドメーヌ、エステート
シャトーorドメーヌかエステートかを見分ける問題は簡単です。「かつ」が入って文書が長ければエステートです。
ちなみに、P33の各要件に「国産のものに限らない」という文章はありません。この問題については、基本的に「国産のものに限る」、という認識で良いでしょう。おそらく、過去のワインの偽装事件などから、輸入のぶどうや果汁は来歴が信用できないという前提で、こうした基準については国産原料のみを対象にしてるのではないか、と推察します。
ワイン概要のサンプル問題
ワイン概要分野は以上ですが、実際に主題される問題をイメージできるように、各分野の問題を1,2題ピックアップしたCBT形式のサンプル問題を用意しました。下の枠からジャンプして、雰囲気を感じてみてください。
もっと本格的に練習問題を解きたい方には、本格的な練習問題をご用意しました。
ワイン概要分野で全90問作りました。(けっこうがんばりました・・・)そこから本番の2倍の出題数(各分野2問ずつ16問ランダムで出題)される本格仕様です。
有料になりますが、力作なので是非ご活用ください!
ワイン概要のCBT形式練習問題
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