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WSET Level2:講義ノート③地域固有品種等ー練習問題付き
この記事は、学習要項に従って、公式テキストの内容を勉強しやすいように再構築していくシリーズです。
WSETは、テキストの構成と試験の出題内容がズレているので、私はあえてテキストではなく、試験の出題内容に該当する「学習要項」に合わせて学習するのをオススメしています。
「学習要項」って何?という方は、過去の記事で詳しく解説していますので、是非ご覧ください!または、WSET公式サイトのSpecification規定を読んでみてください。(我ながらよく分析できているのでオススメです笑)
今回は第三回として、学習要項4の主要品種以外のブドウ品種を取り扱います。
勉強のサポートになるオリジナルの表と、77問の練習問題を主要品種以外について作ってみました。記事の最後に、77問の中から24問が出題されて、スマホやPCで回答できるCBTを付けましたので、是非ご活用ください!
学習要領4はこういった定義になっています。
各地域で重要な黒ブドウと白ブドウ品種から造られたワインのスタイルと品質を理解する。
これ単体で読んでもよく分かりませんが、結論をお伝えすると、主要8品種よりも軽い内容が出題されますよ、という理解で良いと思います。
各品種についてこういった内容を理解できていれば良いのではないでしょうか。
赤ワイン用か白ワイン用か
辛口か甘口か
どの国のとの地域で生産されているか
その他、特徴的なこと
内容は薄い一方で、22品種もあるため、薄く広く学ぶ必要があります。また、ロゼワインやケープ・ブレンドなど品種や地域で特徴的な内容は必ず覚えたいです。
意外と分量があるので、なるべく構造的に学んでいきたいところです。
22品種を分類する
個別品種について掘る前に、22品種を大きく分類してみます。
※ここでは、WSET Level2の教科書で1カ国しか言及がない品種を「固有」と表現しました。カルメネールやマルベックのようにフランス原産のもの、便宜上、言及がある国の「固有」と表現している点はご容赦ください。
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表のとおり、イタリア固有品種がとても多いです。私はItalian Wine Essentialsでここにある全ての品種とDOC/DOCGを学んでいたので大丈夫ですが、それがなかったら辛かったところ。
本記事では、上記の表の順番で講義メモをまとめていきます。この22品種については、記載がごくシンプルな品種も多いため、特筆すべき内容が無い品種は飛ばします。
シュナン・ブラン(白)
スタイル
冷涼〜温暖
辛口〜甘口
リンゴ、レモン、モモ、パイナップル、マンゴー
生産地域
フランス
ヴーヴレAOC(ロワール)
辛口〜甘口、発泡
南アフリカ
ウェスタン・ケープ
辛口、ミディアムボディ
樹齢の高いブドウの樹
セミヨン(白)
スタイル
温和〜温暖
辛口、甘口
リンゴ、レモン、草
瓶内熟成によりドライフルーツ、ナッツ、ハチミツ
生産地域
フランス
ソーテルヌAOC
甘口(貴腐ワイン)
高い酸味と甘み
瓶内で長期熟成可能
ボルドーAOC、グラーヴAOC、ペサック・レオニャンAOC
ソーヴィニヨン・ブランとのブレンド
オーストラリア
ハンター・ヴァレー
ライトボディ
バロッサ・ヴァレー
ライト〜フルボディ
グルナッシュ/ガルナッチャ(黒)
スタイル
温暖
赤ワイン、ロゼワイン
高い糖分と低い酸味
赤系果実、香辛料の風味(白コショウ、リコリス)
生産地域
フランス
ローヌ南部
コート・デュ・ローヌAOC
シャトーヌフ・デュ・パフAOC
アルコール度数が高い
ランドック・ルシヨン
ミネルヴォアAOC
シラー等とブレンド
プロヴァンス
コート・ドゥ・プロヴァンスAOC
ロゼワイン
スペイン
リオハDOCa
ナーバラDO
ロゼワイン
プリオラートDOCa
オーストラリア
バロッサ・ヴァレー、マクラーレン・ヴァレー
主要以外のフランス系品種の表
品種と産地の関係をこちらの表にまとめてみました。
ジンファンデル/プリミティーヴォ
スタイル
温暖
赤ワイン、ロゼワイン
熟成により赤系果実から黒系果実に変化
生産地域
アメリカ合衆国
カリフォルニア
赤ワインとロゼワイン
ホワイト・ジンファンデルはロゼワイン
イタリア
南部のプーリア州
コストパフォーマンスが良い
イタリア固有の白ブドウ
イタリア固有の白4品種は、地理的な特徴から頭に入れるのはいかがでしょうか。
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