マーク・チョーさんの親睦会でお手伝い
Vol.038
先月、マーク・チョーさんの親睦会をお手伝いする機会に恵まれました。会場は、サルト銀座です。
さて、マーク・チョーさんとは……。
メンズファッションに詳しく、とくにクラシックなスタイルに関心のある方は、よく知っている人物だと思います。2010年、26歳のとき、香港とニューヨークにセレクトショップ「アーモリー」を開いた、共同オーナーのひとり。昨年は、香港のショップの拡張&リニューアルも果たしました。
主のわたしは、ファッションエディターとして、ジャーナリストとして「アーモリー」の創業当初から記事を書き、マーク・チョーさん自身を取材してきました。14年におよぶ、メンズファッションを介しての同志といえるでしょう。コロナ禍もあり、今回、直接会ったのは5年振り。ファッション・ビジネスが成長し、成功をおさめるマーク・チョーさん(以下、マークとします)ですが、親しみのある笑顔は以前と変わらず、実に印象的。挨拶を兼ねて、近況報告から話はじめました。
「マーク、久しぶり。実はファッションエディターの視点を活かして、『ヴィーノサローネ』という、イタリアワインに特化したECサイトを立ち上げたんだ」
「それは面白い。どんなワインを販売しているの?」
「いまのところ、ラインナップは北イタリアの白ワイン。“イタリアワインの本質にであう”ことをテーマに、イタリアの土着品種に絞り込んで、ワインを厳選する計画なんだ」
「それは楽しみですね。すると今夜、どんなワインが飲めるの?」
親睦会がはじまったのは、18:00。マークの友人や仕事仲間が続々と集まってきました。
「ヴィーノサローネ」で販売する“スキオペット”を親睦会のワインに選びました。マークにワインの特徴を説明すると、早速、マークは周囲の仲間たちにワインの味わいを解説。なんとも、頼もしい同志。主は、少し距離をおいて、参加者たちを見渡し、この親睦会の立ち位置を考えました。
ワインをグラスに注ぎ、みなさんに。
ワインの味について、すぐに質問される方もいて、張合いがありました。
最初に質問を受けた方と長く話しましたが、それ以降は対応のバランスを図り、より興味がありそうな方には、エチケットの由来まで突っ込んで説明。このあたりの間合いは、これまでの試飲会のやり方とはまったく違っていた。今後、新しい企画の素材として、積み上げておこうと思います。
“スキオペット”のワインが総じて好評だったのが、うれしい結果でした。「ヴィーノサローネ」が販売するワインが、クラシックなファッションのように、ストーリーに満ち語りえることを納得してもらえたのかもしれません。
だれかが声をかけなければ、親睦会は一向に終わらない盛り上がり。
マークの仕事であり趣味でもある、クラシックなファッション、時計、カメラを中心にした話題は、集まった方それぞれの国(アメリカ、シンガポール、韓国、日本)の文化を織り交ぜながら、インターナショナルな共通言語も混ぜ合わせる。少数精鋭のこぢんまりとした規模でも、話している内容はハイレベル。“ファッションとワインとのであい”を現実化した舞台でした。
親睦会がはじまる前、マークがササッと撮影して、後日、自身のInstagramにポストしてくれたのが下の写真です。瞬間的にフォロワーが増えたのは、まさにマークの力です。
Thank you so much Mark, see you!
次回の“ディアリオ ヴィーノサローネ”に続きます。