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新規客とリピート客のどちらかが集客できていないとしたら、同じお客さまだと思っているからではないですか?

新規のお客さまとリピートのお客さまは来店目的が全く違う。
遠くまで来たからこその価値、自分たちの場所に来てくれる価値。その価値に共感して人は集まる。

今まで食べていた野菜は本当に野菜だったのか?

野菜に限らず、今までの概念を壊すあまりにも味わい深い美味しいものを食べた時に、そう思うことありませんか?

昨日はボルダリングに行ったあと4月20日にオープンした自然の中のレストラン「AGRISCAPE(アグリスケープ)」というレストランに行ってきました。

ここの野菜はそう感じさせてくれます。

円山に「SIO(シオ)」さんというレストランがあります。ここはそのお店の姉妹店。

SIOさんの前の道、裏参道をまっすぐ円山動物園の方へ上がっていき、ここが札幌なのか?という曲がりくねった山道を抜けて小別沢トンネルをくぐり、畑が広がったところからさらに山側へ進むと、やっとアグリスケープさんはあります。

シンプルだけどオシャレな外観のレストラン。

この手前には鶏舎もあって、ビニールハウスもある。

ボクが生まれた美幌町という町によくある農家さんを思い出し、その敷地の中にレストランがあるような外観です。

枕木のアプローチを通って入り口を開けると左には物販ブース、まっすぐ伸びた奥の部屋に通されると街の中にあってもいいんじゃないかというほどオシャレな空間が広がります。

席に座るだけでワクワクした気持ちになります。

ここの食材のテーマは北海道産。

調理はレストランの周りに広がる自社畑やビニールハウス、周辺の山々で採れたばかりの新鮮な野菜を、シェフが食材を見て、感じて、料理にしていってくれるスタイル。

だから食材ひとつひとつの野菜の味が引き出されていて、深くて、自然の力を感じる味がして美味しいんです。

併設された鶏小屋で育った鶏も部位をそれぞれに仕上げてくれて美味しかった。

ここだからできること。
ここだからできる味。

レストラン、畑、鶏舎、物販ブース、外構整備、まだまだやることがたくさんあるし、発展途上だからやりながら変えていきたいってシェフもおっしゃっていました。

レストランのすぐ下には小川が流れていて、その奥には木々もあって自然がいっぱい。

四季を楽しみながら四季の野菜も楽しめる自然と共に移り変わるレストラン。

少し街から遠いけど、遠いからいいってこともあると思うんです。帰り道、トンネルも戻ると木々の間から札幌の夜景も見えました。

今まで食べていた野菜は本当に野菜だったのか?
そう感じさせてくれる自然の中のレストラン。

ランチもあるので、また行きたいです。

新規のお客さまとリピートのお客さまは来店目的が全く違う。

美味しい料理を口に運びながら少し考えました。

美味しい料理、良いサービス、良いワインに、良い雰囲気。

誤解を恐れずに言うとこれは「当たり前」なことだと思うんです。

料理も、ワインも、空間も、いい意味で、コピーし、シェアされる時代だと思います。良いモノや良い場所はいくらでも作ることができます。

そこに加わる魅力として個性ある人だと思うんです。

あの場所に行きたい、あの場所で食べたい。
あの人に会いたい、あの人と話したい。

あの素晴らしい体験をもう一度。

そうやって新規のお客さまがリピートのお客さまに変わっていくんです。

そしてお客さまを『客』と一括りにしてないですか?
一緒に考えてみてください。

新規のお客さまはどうして来店してくれ、自分たちの商品を買ってくれるのだろう?

・通りすがったから?
・広告を目にしたから?
・外から見たらカッコよかったから?
・SNSで見たから?

リピートのお客さまはどうして再度来店してくれ、自分たちの商品を買ってくれるのだろう?

・一度使ってよかったから?
・サービスがよかったから?
・またあの体験がしたいから?
・SNSで思い出したから?

そこの理由は全く違うんです。そして、自分たちの価値はそこにある。旨味を内包した鶏肉を噛みしめながらそんなことを考えていました。

新規のお客さまとリピートのお客さまは来店目的が全く違う。

自然と共生するレストランがお客さまで溢れ、賑わうことを想像しながらそんなことを考えていました。

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