頻伽で闇のカーニバル
【呑屋日記 2022.10.19】
口開けは杉並区民体育祭1500mで優勝したY君。すご!来年は観に行ってみたい。
住まいが近いので阿佐北方面でみつけた定食屋情報を話してると阿佐北酒場こーた登場。
居合わせたY達に挨拶するなり「ここの店主とうろこの大将にひどいあつかいをうけている」と泣き真似で訴えている笑。
二人に誤解を解くべく「私なんもひどいことしてないよ、タックルしたり肉つかんだり後ろから首しめたりしただけだからねー」と
「ほらね!ほんっとにひどいっ!」とこーた。ワッハッハ!と私。どっかでチャリーン娘のコータウルセッ★が聞こえる✨
楽しく3人とのんだあと、さて今日はおしまいかな、と片付けているとフランス人のご家族がやってきた。
ナチュールは頻伽さんにもありますよとシェモアさんから聞いてきたと。ご紹介ありがとうございます💜
ちょうどレコード盤を国別に分けて整理してたところで
フランスはブリジット・フォンティーヌが3枚もあるのよ、と日本盤と輸入盤と重量再発盤をお見せした。
わあ!僕たち大好きなんです!と。
「ママさんは何をきっかけでブリジットフォンティーヌを知ったのですか?」
昔の日本のマイナーな映画で「闇のカーニバル」って映画があってね、(1981年)
その中のワンシーンで主人公がかけてたレコードを聞いて鳥肌がたったのがきっかけなの。
え!僕大好きです!その映画!
え!知ってるの?!嬉しい!
深夜の頻伽にブリジットフォンテーヌの「ラジオのように」が響き渡る。
35年前豊橋のラビットフットレコードで買った中古のアナログレコードが今、息を吹き返す。
シャルロット・ゲンズブール似の妹さんが音にのりながらしなやかに踊り出す。
カトリーヌ・ドヌーブ似のお母様が朗読するように雰囲気ある声で唄いだす。
私が唯一フランス語でうたえる歌詞
いわゆるサビの一節
Comme à la radio…
ながーく息を吐くようにほそくながーく…
Comme à la radio…
と兄🇫🇷妹🇫🇷母🇫🇷私🇯🇵でうたった。
あらためてこの曲のもつ魔力に本国フランスの人達と合唱するとは思わなかった。
「日本でいうところのブリジットフォンテーヌ的な唄い手は誰だと思う?」
と私は兄に質問した。
僕は浅川マキさんだと思います。
え!レコード盤あるよ!
妹はジョニ・ミッチェルが好きです、
え!レコード盤あるよ!
というようなびっくりマークいっぱいの心にのこる夜でした。
日本語が流暢な兄が妹の言葉を私に訳してきかせてくれた。
「言葉でなく感覚ですばらしい時間をともに交流できました。嬉しい思い出になりました」
と。
その愛あることばが、私の外国語コンプレックスを払拭してくれた瞬間だった。
手と手を合わせて「ありがとうございます」とお母様。
私も合掌してありがとうございますと言った。
また来ます、素敵な夜をありがとうございましたと兄。
魔法のような時間をブリジットとシェモアさんがつくってくれた。
ありがとう。
またおまちしてますね
Au revoir
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