見出し画像

女子大生におすすめの光バイト

大学生の時、飲食のバイトと掛け持ちで歯科助手のアルバイトを2年ほど経験した。

なぜ歯科助手のバイトに興味を持ったかきっかけは忘れてしまったのだけど、飲食ならではのキッチンの暑さや匂い、手荒れとは無縁そうな清潔感に惹かれたことは覚えている。

一見なにかしらの資格が必要そうにも思えるが、「助手」なので実際は何もいらない。
一から丁寧に教えてもらい、実に色々なことをした。

受付、会計、掃除から始まり、診療前の準備や洗浄、滅菌、レントゲン前のサポート、治療中のサポート(唾液などを吸うバキュームを持つ、先生に器具を渡す)など。

器具の名前もさまざまで、最初は名前を覚えるのに必死で、逐一テスト勉強のようにメモを取り、復習していた。

「●●ってなんでしたっけ?」なんて、口を開けて治療が終わるのを待つしかない患者さんが不安になることを最中に聞くわけにいかないので、先生に指差しや視線で教えてもらいながら頑張って覚えた。
段々と流れが予測できるようになると指示なしで補助ができるようになり、先生が親指を立てて褒めてくれて嬉しかったな。

ここまではイメージしていたバイト内容どおりだったが、慣れてからは歯の型を取るためのあのピンクのやつを練って(粉を水で伸ばして都度作る)準備し、患者さんの口に入れて型を取る、取った型をもとに石膏を作る……ということもよくやった。
「えっ私がやるんですか?!」と最初こそ怖気付いていたが、慣れれば楽しかった。

更にその石膏を使ってマウスピースも作ることもたまにあり、普通はまず触れない歯の研磨器具(先生が虫歯治療の時に使うようなやつ)に触れるのも面白かった。

時に患者さんの歯に詰め物もしたし、綿を入れたりと患者さんの口腔に触れることもあった。

ずっと受付にいるなんて全くそんなことはなく、予想していたよりも色々なことをさせてもらえて、それは個人的にはどれも結構楽しいものだった。

20時には受付が終わるし21時には退勤できて、力仕事などもなく、身体的に辛いものではなかったというのもデカい。
たまに奥さんが差し入れのお菓子を買ってきてくれて突発的にティータイムを楽しんだり、暇な時は受付に飾るイラストをのんびり描いたりなんかした。うそ偽りなく、アットホームな職場でした。

仕事は楽しかったし卒業するまでずっと続けた。
何より、歯の健康への意識が高まったことが1番の収穫だった。

一緒に働いていた先輩は歯科衛生士の資格を取るために専門学校へ通う年下の女の子で、
毎日勉強しているだけあって知識豊富で非常に頼もしかった。
昼食後は毎回丁寧に歯磨きをしており、お土産におすすめの歯磨き粉をくれたり、歯のケアをすることはごく当たり前なのだと自然と思わせてくれた。

院長は予約が全然なくて暇だと気まぐれに歯の様子を見てくれて、ありがたいことに虫歯の治療もササッとしてくれた。
虫歯の治療が終わると、クリーニングをしてくれた。

クリーニングした後は歯がとてもツルツルになり、非常に気分がいい。
歯磨きでは汚れが落としきれていないことを実感できるので、虫歯がない方もぜひ定期的なクリーニングを受けにいくことをおすすめしたい。保険適用で3000円くらいで出来ます。

そしてそうして先生に歯を見てもらうときは決まって歯並びの悪さとそのデメリットをよく指摘された。
「働きはじめたら矯正しなよ」と強く矯正を勧められたのも印象深い。

働いていた医院では月に一度だけ矯正の専門医が来てくれる日があり、その日だけ患者さんに通ってもらうというスタイルでワイヤー矯正のみを受付けていた。

間近で矯正のビフォーアフターを見ると、その変わりように当然憧れは募るものである。

実際「歯科矯正をする」という選択肢はごく身近なものになり、社会人になってコロナ禍でマスク生活になったのを機に、やるなら今しかない!と矯正に通い始めた。

長く感じた道のりも始まってしまえばすぐで、今ではすっかり普通にキレイといえる歯並びになった。
おめでとう!自分!今でも鏡を見るたびに嬉しい。

歯ブラシはもちろん、歯間ブラシがすんなり入るようになり、磨きやすさは段違いになった。
見た目が綺麗になったのがもちろん何より嬉しいけど、汚れを落としやすくなったことで虫歯が出来にくくなったのもとても嬉しいし、大事なことだと思う。

小学生の時から自分の歯並びが気になっていたものの、あのワイヤー矯正を自分がする勇気がなかった。
今でこそライトな存在になったけど、あのビジュアルは思春期女子にはなかなかハードルが高い。
大学生になっても現実的に考えられていなかったので、バイト経験による歯への関心度の高まりがなければ今でもしていなかったのでは、と思う。

歯に汚れがついたままだと虫歯になるのはもちろんだけど、歯と歯の間の汚れこそ取らねばならず、歯間ブラシやフロスが重要ということ。

歯茎の部分も磨けていないと、歯茎が弱ってどんなに歯が丈夫でもぐらついてしまうので、歯だけではなく歯茎との隙間もしっかりケアすること。

患者さんの治療を間近で見ることで、自分の歯への健康意識が高まり、毎日面倒くさく感じていた歯磨きへの抵抗もすっかりなくなった。

こうして思い返してみても、いや〜有意義なバイトを選択したな〜、なんて過去の自分を褒めたくなる。

ついでに私のお気に入りのケア用品を。

●歯ブラシ
ciメディカルの歯ブラシ。
歯茎をしっかり磨いても痛くないやわらかめ、かつ歯を丁寧に磨ける小さめサイズがおすすめで、医院ではこのタイプをケア指導でも使っていた。
受付で売っていたのでリピートする人も多くて、私もずっと使っている。
安くて気軽に変えやすいので、1、2ヶ月をめどに交換しています。

●歯磨き粉
院長に虫歯予防なら「GUM使っとけばいい」と言われて律儀にそれを信じてリピートしている。安いし。
薬局なら一個税込300円以下で買える。

●歯磨き粉 気分で変えたい時
歯科助手のバイトの先輩が海外旅行のお土産にくれた超サッパリするオシャレ歯磨き粉。
ロフトとかでも売ってるけど高い!ので、海外旅行のお土産の時には
海外で販売されている歯磨き粉は日本の期待のものより研磨剤が多く入っていてツルツルする。
毎日使うのはあまりよくないかもしれないけど、気分を変えたい時におすすめ。

●マウスウォッシュ
医院で使ってたやつ。キツすぎず爽やかで、数滴垂らして少し水を入れて使う希釈タイプなので場所をとらないのが何よりいい。
リステリンもノニオも使ったことがあるけど、デカいし重くて洗面台の場所をとるのがなんともいえない。Amazonのセールなどでつい安くてたまに手を出すものの、やっぱりマウスウォッシュならこれがいいなと思う。あとコスパは普通にいい。

●歯間ブラシ、フロス
特にこだわりはない。こだわる前に安いやつでもやることが大事、と思っている。


職場の人の良さに恵まれたというのはもちろん前提としてあるけど、歯科助手のバイトはやってみて良いことしかなかった。
楽して稼げるバイトなんてないんだから、何かしら身のためになるものということで、個人的にかなりおすすめです。


#いい歯のために

いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集