15歳の自分と一緒に観たホームシック衛星
めでたく当選して、ホームシック衛星ツアーのKアリーナ2日目に入れました。
(適当に撮ったからめちゃくちゃ斜めっている画像)
30歳にもなって、orbital periodのあれこれがライブで聴けるなんて、ほんと夢にも思っていなかったわけで。
ライブが始まって星の鳥のイントロが流れた時、
「やっと聴けた!」って思ったし「うわ、(本当に聴けて)いいんですか?!」とも思った。
星の鳥からメーデーに繋がったのを聴けたときは、その場にいれたことに心から感謝した。
子どもの世話を快く担当してくれている夫にも。
1曲目にして最高の盛り上がりだった。
最初からクライマックスとはこのこと。
始まってしまったら終わってしまうというライブの刹那的な悲しさを胸に抱きながらもワクワクしながら次を待つ。
メーデーから才悩人応援歌、ラフメイカーと続くもんだから、BUMPにハマっていつも聴いていたあの頃の自分を強く思い出した。
多感な思春期真っ盛りな時期に出会ったBUMP OF CHICKEN。
当時の最新のアルバムがorbital periodだった。
今よりもっと人見知りで、部活も勉強も適当で、
図書室と保健室でひと息つくような根暗なやつ。
友だちと遊ぶのも好きだけどネットの世界の方が好きで、
絵を描くのが好きだったけど、でも将来のことは現実的にみていたりもして
当時の年齢の子がみんなそうあるように、それなりに色々な感情に忙しい時期だった。
そんな時期にBUMPの楽曲があってくれたことが、どれだけ心強かったか。
藤くんの曲は背中を押さない。
でも、そっと寄り添ってくれる。
生きるのって辛いよな、とか、
まぁこのくらいやれたなら十分なんじゃないか、
みたいに、良くも悪くもない自分を認めてくれるような気がする。
「前向きに生きて行こう、なんとかなる!」
なんて無責任なポジティブを押しつけることはない。
メジャーデビュー後ファーストシングルにして珠玉の名曲「ダイヤモンド」でも
「前ばかり見てるからなかなか気づかないんだ」とか言ってる。
もちろんそういう曲に元気ややる気をもらう時も多いけど、結局私の中でファイトソングといえばBUMPだ。
BUMPを大好きとかいう人はだいたいちょっと歪んでおり、内気なわりに人は好き、みたいな社会で生きるのに準備がいるタイプだという偏見を持っているので
つまり無条件に私はファンを信頼してしまう。
今回偶然同じライブに当たった友人2人も、BUMPが好きという共通点をきっかけに仲良くなり、
その後10年以上交友が続いている大切な子たち。
全員、初日はバンド結成日で倍率が上がるだろうからという考えで2日目にしていた。まず当選するのが大事。
BUMPの楽曲は私のために作られたんじゃないかと、
ファンならそう思ったことあるんじゃないだろうか。
で、実際は別にそうじゃないんだけど(そういう曲もあるかもしれないけど)
でも藤くんはそんな人たちのために、それを知った上でこれまでずっと歌い続けてきてくれたんだなということを、言葉やライブ演奏から強く感じられる日だった。
最近の藤くんは熱い熱い気持ちを言葉にして伝えてくれることが多いが、今回はMCは少なめだった。
「ガンガンやっていく」と言っていた。
このツアーを切望していた私たちの期待に応えるように、大満足のボリュームで大切な楽曲たちを届けてくれた。
そこまでたくさんのライブに行ったことがあるわけじゃないけど、過去一のセトリだった。
プレゼントが聴けるなんて思わなかったし、アルバム曲だから期待はしてたけど飴玉の唄が聴けたときは天に召されそうだった。
田舎で暮らす高校生だったしお金もなかったから、
好きなバンドのライブのために東京に行くなんて考えはなく、当時のツアーには行けていない。
地元のライブハウスに来ると知った時は、ドキドキしながら校門前の公衆電話から一般発売にチャレンジしたのを覚えている。あえなく散ったが。
好きになってからライブデビューは遅かったのでBUMPはイヤホンを通してだけ会える存在だったけど、私の中ですごく大きなもので、心の拠り所だった。
だから、今回ライブに来れて、曲を聴きながら当時のことをたくさん思い出して、ライブに行けなかった当時の私を連れて来れたようで嬉しかった。
過去の自分って他人のように思えるときがあるけど、確実に今の自分と同じなわけで。
自分の稼いだお金で、自分の足で、自分が交友関係を大切にしてきた友達と一緒に来れた(偶然同じ日のライブが当たっていた)プレミアムなライブだった。
中高生の頃は大人になるなんてやだなぁ、想像つかないなぁと思っていたはずだけど、
今の私は「大人ってサイコー!」と心から思っている。
自分の好きな場所に行けて、この上ない体験ができるんだから。
私の人生にはBUMPがいる、という幸福。
ずっと活動をし続けてくれていることに感謝、なんてありきたりな言葉だけれど、私は凡人なのでそういう言葉でしか気持ちを伝えられない。
BUMP OF CHICKENとして28年も活動を続けていること。一人のメンバーも欠けずに、全員が藤くんの楽曲を大切にし続けていること。
トイズファクトリーはBUMP OF CHICKENがやりたいようにできる会社なんだろうなと感じられることもあり、それが何よりだ。
これからもずっと聴くし、一生好きだと思う。ありがとうBUMP。
そしてBUMPを好きになった昔の私にも、いいね!をあげたい。
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