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母がもっとしゃべった(!)

あさっての土曜日、日帰りだけどまた母のお見舞いに行ってこようと思う。こないだの日記で母は左側麻痺と書いたけれど、正しくは右側麻痺らしい。平衡感覚が掴めないので、今後は歩行や生活動作を中心にリハビリするのだそう。電話の声はフニャフニャしたのがほとんどなくなって、いつもの母の調子に戻っていた。

両親は非課税世帯なので、入院費は思ったより安く済みそうでほっとした。今回はこちらで払うから心配しないで、と伝えておいた。母は自分のなけなしのお金で払うつもりだったんだろうけど、それはさすがにしなくていいと止めた。「お母さんだって、頑張って年間100万円ぐらいのお金は稼いでるんだけどー」と明るく言うのがなんだか切なかった。父は、もうとっくに日雇いの仕事にも行かなくなっていて、収入は母のパート代頼みなんだそうだ。体がキツくても、そういうプレッシャーがあって辞めるわけにもいかなかったんだろう。わたしももっと頻繁にお金を送っていればよかった、と後悔した。

明日は気分転換に新宿でビールでも飲もうかと思う。母に「心配しないで」と言ったものの、わたしには精神障害があるし、パート代はお小遣いみたいな額しか稼げない。ありがたいことに、夫がわたしの口座にいくらか入れてくれたお金があるので、しばらくはそれでなんとか凌ぎたいと思う。来週は掛け持ちでやろうと思っているパート先を見学しに行く。母は元気になったらまたお葬式屋さんに働きに行くつもりでいるかもしれないが、もうあまり現実的じゃない気がする。母には、「お金のことなんか気にしないで休んでてよ!」と言いたいところだが、パート主婦の分際でカッコよく振る舞えるはずもなく、ほんとうにもどかしいし、自分を情けな思う。弟もきっと、そんな気持ちでいるだろう。



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