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自然・財産・愛情

1 拙作の執筆の進捗状況

 皆さん今晩は。拙作『社会善 思想並びに良心の自由の個人的かつ主体的な実践』は、非常に善い意味で、凄まじい時間に労力、知力や学力に精神力を要しており、思うように進められておりません。1ページ1800字前後を完成させるのに、2時間余りを要する程です。
 先哲のティルヴァッルヴァル先生が著述した傑作『ティルックラル』の偉大さと、その苦心惨憺を、今正に、心身を以て体験しております。

 短文集に、数多の碩学に蘊蓄や造詣等を含有させるのは、極めて困難であり、本当に凄まじい時間に労力、知力や学力に精神力を要します。ですが、これこそが、先哲の迹を批判的・発展的・独創的に践むことであり、そして現代で本当に新しい作品を生み出すことでしょう。

 さて、「アラム」・「ポルル」・「カーマム」の三つを主題にした『ティルックラル』と『論語』を批判的・発展的・独創的に継承した拙作の一部を、以下の通り、ご紹介いたします。

2 本文の一部の抜粋

三つの心を以て勤勉になり、そして自然と調和しては、社会と和合して、己の運命と和む。
法(アラム)を明らかにしては天命を畏れる「温(やさしい)にして厲(きびしい)心」・財(ポルル)を豊かにしては大人を畏れる「威(いかめしい)にして不猛(あやうくない)心」・愛(カーマム)を誠にしては聖人の言葉を畏れる「恭(うやうやしい)にして安(やすらか)な心」。

上巻 三心勤勉 1

生きとし生けるものも、万物も万事も、全て、天命に因っては、流転に由って、全て壊れ続けるが故に、全て創られ続け、全て創られ続けるも、全て壊され続けていく。
中心も主軸も大聖も、全て、強いられた確立・集中・自由、そして虚しい重点・注力・代表に過ぎない。

第Ⅰ章 法 16

総じて、下位者や極貧者に弱者は、 過去や内界に依り、 堕落・自虐・隷属・重病が成る。
総じて、上位者や大富豪に強者は、 社会や公共を以て、 束縛・愚弄・搾取・暴虐を成す。
総じて、財(ポルル)は、協和に自主・謙虚に自尊・忍耐に自敬・習慣に自学が成るようする助力。

第Ⅱ章 財 17

「死体を好む」や「殺人を好む」等は、確かに存在する動詞だ。しかし「死体を愛する」や「殺人を愛する」等は、実在しない動詞ではないだろうか?
愛は、決して一方的や二方的なものではないのだ。「絶対」及び「相対」並びに「多々」。
愛(カーマム)は、私と相手と世界の、者と物と事の、性と気と理の、空間と時間と点の愛おしい絆。

第Ⅲ章 愛 9

天命を知ることは不可能である。しかし、決して困難な徳行ではなく、容易い徳行である。
天命を畏れることは深遠な徳行。しかし、決して至高の徳行ではなく、至近の徳行である。
容易い徳行こそが至難の業である、欲に因って。至近の徳行こそが、至高の徳行の起点だ。

第Ⅳ章 天命 17

至ることを、大人は誠に苦しみつつ誠に楽しむ、究極こそが真理への道であると悟りつつ。
失うことを、大人は誠に苦しみつつ誠に楽しむ、応変こそが適確への道であると悟りつつ。
死ぬことを、大人は誠に苦しみつつ誠に楽しむ、永遠こそが安息への道であると悟りつつ。

第Ⅴ章 大人 5

聖人は、至誠なる仁・愛・慈を天に貢いでは、善業を献じて、至誠の慟哭を以て、「ああ、誕生しない方が幸甚の至りだ!ああ、どうかもう誕生しないでくれ!」等と絶叫し、出生に猛反発しつつも、諸々の生命の出生して来る新たな生命を、慈愛深く大歓迎するのである。

第Ⅵ章 聖人之言 12

自軍への仁恵・友軍への深謝・敵軍への慈悲忍辱。 これらが義民に義軍を実現する人道。
天時の察知・地利の死守・人民の善導・礼の貫徹。 これらが義捐(えん)に義戦を実現する人道。
先哲達への祭祀・国士達の礼遇・弱者達への配慮。 これらが義務に義理を実現する人道。
情報の精確な分析・諜報の中正な優遇・徳育の垂範。これらが補完に完備を実現する人道。
神経の物的な調節・心理の心的な理解・知育の垂範。これらが修復に良化を実現する人道。
技術の公的な革新・思想の私的な批判・体育の垂範。これらが突破に打開を実現する人道。
公憤に武徳の洗練・良識に文徳の涵養・徳政の貫徹。これらが平和と戦勝を実現する人道。
国内の和而不同と兼愛交利こそが、平時の国威と国防の要であり、国外からの畏敬を成す。
国内の一致団結と強理勁直こそが、戦時の防戦と反攻の要であり、国外からの賛助を成す。

第Ⅶ章 温而厲 12

沈思黙考に勤勉や智行等もあり、天才美形に実績や結実等もあり、その上、誠に謙虚で礼儀正しくて、そして志操堅固でありつつも理解があれば、権威は自他を安定かつ進歩させる。

第Ⅷ章 威而不猛 20

生気のある多彩で豊潤な山が在りながら、心は怠惰に満ちた低劣で単調な世ばかりに有る。
清浄のある綺麗で静寂な川が在りながら、心は貪欲に満ちた汚穢で狂騒な世ばかりに有る。
偉力のある広大で深奥な海が在りながら、心は暴虐に満ちた強引で危険な世ばかりに有る。
微妙のある虚無で空虚の空が在りながら、心は妄挙に満ちた無知で無学な世ばかりに有る。
しかし、山もまた死の蓄積であり、川もまた死の運搬であり、海も死の墓場であり、空も死の旅行に過ぎない。精明強幹も清浄潔白も寛仁大度も聡明叡(えい)智(ち)も、全て、虚しくて空しい。

第Ⅸ章 恭而安 1

 以上が上巻であり、こちらは完結させることが出来ました。次は、中巻・下巻・補巻の執筆に取り掛かります。別巻は既に完結させました。では、以下の通り、中巻・下巻・補巻に別巻の一部もご紹介いたします。

時折、生きている者達に配慮するよりも、死んだ者達を追慕する方が、誠の徳行である。
時折、忘れたり、棄てたり、笑ったり、楽しんだり等するよりも、覚え続けたり、背負い続けたり、泣いたり、怒ったり等する方が、誠に仁術を修得することである。

中巻 三知勤勉 7

「先義後利」、修徳は先に成し、講学は先に知り、徙義は先に覚え、改善は先に観る徳行。
「先憂後楽」、修徳は先に悩み、講学は先に悟り、徙義は先に挑み、改善は先に進む徳行。
「先難後獲」、修徳は先に勇み、講学は先に叱り、徙義は先に悼み、改善は先に否む徳行。

下巻 四行勤勉 20

政治や宗教に経営や軍事等は、総じて、真実を語ることを嫌悪や忌避に拒絶する詐欺集団。
学んでは自問し、更に学んでは懐疑し、博く学んでは批判し続け、そして自分の自分に拠る自分の為の学徳を成す。こうしてこそ、自由のある民主的で多謀善断な政治・大自然並びに天を崇拝する純朴な宗教・円熟した兼愛交利の経営・義戦を行う義軍並びに義民が、成る。

補巻 主体思想 16

国基は人民である。だからこそ人民よ!政府の批判や非難等は重要不可欠であり、そして確かに社会正義であるが、もっと重要不可欠なのは自己批判であり、そして修身・修学・修徳等こそが、やがて、そして着実に、確かな国基・正しき国基・善き国基となっていくのだ!

別巻 梁上君子 19

3 学んでは、更に学んで、常しえに学ぶ。

 以上のように、拙作は『ティルックラル』に深い影響を受けて、哲学的に取り上げたり、言及したり、評価したり、提言したりする題材が広範囲に及びます。
 そして執筆を通じて、自分はますます博学篤志になり、そしてこれからも、ますます博学篤志になり続けて参ります。法(自然法則)・財(経済活動)・愛(相思相愛)、これらの三つは、極めて深遠にして深奥であり、拙作はA4サイズの61頁だけですが、そこに、『ティルックラル』や『論語』の跡を継ぐのように極めて相応しく、そして乗り越える新しい善き労作になるように、明日、外勤から帰宅後に、再び全力を尽くして参ります。

4 結語

 拙サイト『哲学ニュース – 自主管理個人主義 (philosopher-lvn.com)』の更新の間が、明日から遂に1か月となります。

 ですが、拙作『社会善』の完成と出版後に、研究活動を行いつつ、直ちに更新に取り組んで参ります。実際、『社会善』の執筆を経て、本当に学んでいることは多々あり、哲学ニュースの執筆にも、大きな成長や進歩の糧を日々得ております。

 そして最近学び知った以下の先哲達を仰げば仰ぐ程、己の至らなさをより一層深く痛感しております。

「法」(アラム)をもっともっと学び続けて行かなければなりません!

アイザック・ニュートンの著書で、ニュートン力学体系の解説書である。1687年7月5日刊、全3巻。古典力学の基礎を築いた画期的なもので、近代科学における最も重要な著作の1つ。運動の法則を数学的に論じ、天体の運動や万有引力の法則を扱っている。Principia という略称でもよく知られている。日本語では『自然哲学の数学的原理』、『プリンキピア』、あるいは『プリンシピア』とも表記される。

「財」(ポルル)をもっともっと学び続けて行かなければなりません!

市場は社会に何をしたのか?自己調整的市場のユートピア性と破壊性を文明史的に解き明かした政治経済学のモニュメント。グローバル資本主義の危険性を根源から解明した現代の古典。待望の新訳完成。

「愛」(カーマム)をもっともっと学び続けて行かなければなりません!

幸福とは何であるか、哲学の根本問題を平明な言葉で綴る不朽の古典。読みやすさを重視し、詳細な註を付して、一般読者が十分内容を理解出来るように配慮した日本語訳。

 拙作『社会善』の完成後には、いよいよ、愛国詩集の執筆の為の研究活動に入ります。前作である『社会善』の後に確りと続くものとします。

 来年2023年に、遂に八年近くぶりにこよなく愛する祖国ベトナムに、一時帰国します。帰国後、こちらの執筆活動に取り掛かり、そして完成と出版を実現します。
 また、投資の勉強と実践の開始・新サイトの立ち上げ・自伝の執筆・新たな体系的な研究活動の開始等、来年から、様々な新しい挑戦に取り組んで参ります!


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LVN
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