『召使たち』④(作:ヴー・チョン・フン):1930年代ベトナムのルポタージュ
Ⅳ 人間をする価値というもの
・・・題の意味することはつまり、人が太刀打ちできないほどに家畜が価値を持つ場合があるということだ。実際に私は犬の中でも主人に牛肉を買い与えられているものを見ている。また主の家の中で召使をしている者以上に犬が毎月主人に金を消費させていることもあるのだ。
老若男女あらゆる種を備えた十六人は、各人が犬のようにと願おうと、また一方で非常に面倒で骨の折れるものでも意義のある労働に四肢を捧げて服したいと思おうとも、依然仕事も得られず稼ぐこともままなら