『召使たち』⑦(作:ヴー・チョン・フン):1930年代ベトナムのルポタージュ
Ⅶ 都会の明かり
次の日の夜、私は再び飯屋に足を運んだ。
この時もいつも通り,先ほどから述べてきた歩道で私は一晩寝そべっていた。そこの同業者がガヤガヤと叫ぶことには私は娼婦擁護の先駆者であるとか。この日、手配師の老婆は私の下宿先に払う二スーを忘れてしまっていた。しかし幸い彼らの施しを受けて「後方」で寝られることになった。そのため老婆には寝る場は何とかなったと告げておいた。
私はこれ以上口答えなどすることもなく、全く何も聞こえないかのように振る舞い続け、一心不乱に素早