飲食業界に波紋 | 30,000店以上が閉鎖の波
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ベトナムのF&B業界に大規模な閉鎖が発生
ベトナムの飲食業界では、2024年の上半期に30,000以上の店舗が閉鎖されました。管理ソリューションを提供するiPosの報告によると、新規開店数も控えめにとどまっています。このような店舗閉鎖は特にホーチミン市のタンディン地区で顕著で、多くの飲食店が営業困難に直面しています。
経営者の声:厳しい経済環境での苦戦
「ブンボーフエ」という人気店を経営するグエン・ヴァン・ナム氏は、かつての繁盛した日々を振り返ります。しかし、2024年初めからは日曜日の営業を休止し、従業員数を減らすなどの経営調整を強いられています。同じくトラン・カック・チャン通りでは「ブンチャー」店が閉店し、新たな「コムタム」店も売上不振に苦しんでいます。高額な家賃がビジネスの足枷となっているようです。
F&B業界の抱える課題
ホアン・トゥン氏は、F&B業界が直面する三大課題として、キャッシュフロー問題、世界的な経済低迷、消費者支出の減少を挙げています。これらの要因が多くの店舗閉鎖を招いている一方で、中級レストランや食堂の人気が高まっており、フランチャイズチェーンの拡大が市場の活性化につながっています。
今後の見通しと業界の動向
業界関係者は、店舗閉鎖の増加が必ずしも経済の悪化を意味しないと考えています。むしろ、これにより既存のビジネスの質が向上し、競争力が高まる可能性もあります。さらに、多くの企業がオンライン販売に移行しており、伝統的な店舗数は減少傾向にあります。しかし、将来的にはインフレや材料費の高騰、賃貸料の上昇などが業界に大きな影響を与えることが予測されています。
参照
Vietnam records at least 30,000 F&B store closures in Jan-June
https://tuoitrenews.vn/news/business/20240831/vietnam-records-at-least-30000-fampb-store-closures-in-janjune/81719.html