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[2024/07/06]日立、ホーチミン市の地下鉄プロジェクト投資者に1億5600万ドルの補償を要求
ベトナム1,367日目です。
①日立はホーチミン市の地下鉄プロジェクトに対し、約1億5600万ドルの補償を要求
②地下鉄1号線は2024年の第4四半期に商業運行を開始予定
③日立は契約期間の延長と追加費用の補償を要求
動画(約1分)
日立の補償要求
日本の請負業者である日立は、ホーチミン市の地下鉄1号線プロジェクトの投資者に対し、プロジェクトの実施中に発生した追加費用として約4兆ドン(1億5600万ドル)の補償を求めています。
プロジェクトの障害
日立からの補償要求は、このプロジェクトが直面している障害の一つです。ホーチミン市都市鉄道管理局(MAUR)は、これらの問題に対する解決策を市外務局、外務省、および国家政府に求めています。
地下鉄1号線の運行計画
市当局は最近、待望の地下鉄1号線が2024年の第4四半期に商業運行を開始することを約束しました。この路線は、1区のベンタイン市場からThu Duc市のスオイティエンテーマパークまでを結びます。
日立の契約範囲
日立は、電気機械設備、地下鉄車両、レール、および保守の調達を含むCP3契約パッケージを担当しています。契約条件により、投資者による遅延の場合、請負業者は工期延長(EoT)を要求できます。一方で、請負業者が引き起こした遅延に対しては補償を支払う必要があります。
契約パッケージの完了予定
この契約パッケージは2018年4月8日、または2013年8月5日に開始された作業から244週間後に完了する予定でした。日立は、この都市鉄道が今年11月20日に商業運行を開始する場合、4,124日の工期延長を求めました。しかし、プロジェクトの総合コンサルタントであるNJPTは、投資者に対し、暫定的に2,161日の工期延長を承認するよう提案しました。
日立の訴訟と補償要求
その結果、日立は2023年4月6日にベトナム国際仲裁センターに投資者を訴え、少なくとも2,773日の工期延長と5,270億ドン(2,060万ドル)の補償を要求しました。また、日立は完成日延長に伴う追加費用の補償として約4兆ドン(1億5600万ドル)を要求しています。
投資者の反応
投資者は、追加費用に対する補償は一般コンサルタントのNJPTによって評価されるべきであると述べ、日立の一方的な補償要求を指摘しました。その後、ホーチミン市政府は投資者のMAURに対し、日立およびNJPTと積極的に協力して、計画通りにプロジェクトを完了し、プロジェクトおよび投資者の正当な利益を保護するための解決策を模索するよう指示しました。
日本政府の関与
今年5月、日本の駐ベトナム大使はホーチミン市長のファン・ヴァン・マイ氏に対し、2024年に最初の地下鉄路線が完成することを述べました。日本側は、「2024年末までに最初の地下鉄路線を商業運行することが可能である」と信じており、8月と9月には研修コースが開催され、10月と11月にはシステム全体の試運転が行われる予定です。
地下鉄1号線の概要
地下鉄1号線は、南ベトナムの都市部で計画されている8つの地下鉄プロジェクトのうちの最初のものであり、総額は約4兆3700億ドン(18億ドル)です。
参照
Japan’s Hitachi demands $156mn of compensation from Ho Chi Minh City’s metro line investor
https://tuoitrenews.vn/news/society/20240605/japans-hitachi-demands-156mn-of-compensation-from-ho-chi-minh-citys-metro-line-investor/80246.html