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「ピアノのメッカ」ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭 写真レポート その2
みなさんこんにちわ。
パリ在住のクラシック音楽もの書き屋&翻訳家、Victoriaです。
昨日に引き続いて「ピアノのメッカ」ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭を写真でレポートしていきます。
第2回目は7月29日(金曜日)の巻。
今年から朝のコンサートはフロラン公園のメイン会場ではなく、街の反対側にある(と言っても公園から歩いて10分くらいです)、「マルセル・パニョル スポーツ文化センター」というところで行われています。その名の通り、地階に体育館のようなスペースがあり、同じ建物の中にホールもあります。
ちなみにマルセル・パニョルとは、南仏出身で南仏を舞台にした一連の小説を書いた作家です。
公園から伸びる緩やかな坂道を登りつめると広場になっており、その右手にセンターがあります。(中央の奥の建物)
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音楽祭では、このホールをこれまでにも何度かコンサート会場として使っていましたが、今回のように決まった時間に定会場として使用されるのは初めてのように思います。
もともと多目的ホールなので音響はイマイチ。ピアノの下に厚い木の板を敷いて響きを調整しています。
この日は、先のヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールで2位を得たアンナ・ジェニューシェネさんがリサイタルを行いました。
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プログラムはブラームスのバラード4曲、ヴェルディ/リスト「聖なる踊りとフィナーレのデュエット」(オペラ『アイーダ』より)、プロコフィエフのソナタ8番。
客席で聴いている限り、ベヒシュタインのピアノは少し弾きにくそうな印象を受けましたが、それをうまく手の内にして弾きこなしているのがわかる演奏でした。
演奏会終了後は、ラロックダンテロンの有名なレストラン「ル・ボカージュ」で食事。(写真はお昼と夜のサービス時間帯外で閉店中のものです)
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ここは、パリの星付きレストランにいたシェフが、この地に魅せられてご自分のレストランを開いたというところで、ローカルで新鮮な食材を使用したとても美味しいお料理で人気。
音楽祭に出演する演奏家も滞在中必ず一度は足を運ぶレストランです。
Instagramでも発信しています。
サイトはこちら。オススメのレストランですので、ラ・ロックを訪れた際には是非立ち寄ってみてください。
残念ながら食べたお料理の写真を撮るのを忘れてしまいました。それくらい食事がおいしいということでご容赦ください。
さて18時30分からは昨日と同じシルヴァカン旧修道院で、ジャン=リュック・オー Jean-Luc Ho さんのクラヴサンリサイタル。
バッハ(パルティータ6番)とクープラン(クラヴサン曲集、オルドル8番)というプログラムです。
写真はコンサートのはじめにプログラムについて簡単な説明をするオーさん。
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コンサートの後、少し旧修道院を散策。
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シルヴァカンを後にし、フロラン公園に戻ります。
コンサート前に会場の周りを撮影してみました。
下は、階段状の客席の下に設けられた過去のコンサートの写真集。1981年の第1回からの錚々たる顔ぶれが並びます。
お散歩動画を撮ったので、別の投稿で出します。
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コンサート前の売店の様子。Tシャツ、マグカップ、トートバッグ、鉛筆、ペン、ノート、帽子、クッション、マイ水筒などなど、野外のコンサートライフに必要なものが全部揃っています!
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売店の隣はCD売り場(サイン会はここで行われます)、その隣は軽食売り場になっています。
こちらが売り場が並ぶ様子。コンサートは夜9時からなので(日曜日は8時)、その前に日没直前の太陽が長い影を作っています。
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スナック売り場の前の芝生スペースにはテーブルが設置されていますが、思い思いにピクニックする人も。
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この夜のコンサートは、朝に弾いたジェニューシェネさんの旦那さんのルーカス・ジェニューシャスさんが登場。シューベルトの即興曲4曲とリストのソナタでした。
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さて、この日のコンサートの後は、アーティストを交えての夕食会に出席させていただきました。その前にカクテルがあり、それが終わってからの食事ですので開始が真夜中あたりになることが多く、終わるのは早くても夜中の1時、遅い時は2時3時となることもあります。
下の写真はカクテルにて、ジェニューシェネ、ジェニューシャス夫妻の向こうには、ユリアナ・アヴデーエヴァ。この日は数日前に演奏したブルース・リウやニコライ・ルガンスキーも顔を出していました。
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ディナーの様子。
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次の日に演奏するクラヴサンのピエール・アンタイ氏の真ん前の席でした(写真はありません、あしからず)。隣はクラヴサン製造で世界的に有名なフィリップ・ユモー氏で、奥様も同席されていました。
この日の終了時間は夜中の1時過ぎ。むちゃくちゃ早いね〜、と言い合いながら解散。
本文写真©️Victoria Okada
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