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「ピアノのメッカ」ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭 写真レポート その5 (最終回)
皆さんこんにちは。パリ在住クラシック音楽もの書き屋で翻訳家のVictoria Okada です。
ラ・ロック・ダンテロン国際ピアノ音楽祭の写真レポートも今回で最終回となりました。
8月1日の巻です。
この日は、メシアン没後30周年を記念するコンサートの第一弾として、児玉桃さんのリサイタルが行われました。
会場に到着すると、ホールのエントランスに、いつものように、CD担当のローラン・ルボンディさんがその日のピアニストの録音を中心に豊富な品揃えで出迎えてくれます。終了後のサイン会もここで開かれます。
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ローランさんは夜のフロラン公園のCD売り場も担当しており、先日、藤田真央くんのリサイタル後に瞬く間に完売したショパンのCDについて教えてくれたのも彼でした。
詳細は第3回を読んでくださいね。(スキもお願いします。)
ローランさんはまた、ラ・ロック・ダンテロンの木々を美しい写真に撮影しています。
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さて、児玉桃さんは、メシアンの『鳥のカタログ』から7曲を演奏。各曲の前には、楽譜に記されたそれぞれの鳥に関するメシアンのテキストを朗読。このために、コーチをつけてフランス語朗読法の特訓をしたそうです。
桃さんは拠点としているフランスで非常に高い評価を受けているピアニストで、その繊細かつ大胆、情緒的かつ構築性に富んだ演奏で、今回も大喝采を受けていました。
ちなみにこの日のピアノはスタインウェイでした。
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音楽監督のルネ・マルタンさんもご満悦の様子で、会場前で一緒に写真を撮られていました。
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このコンサートの後すぐに、車で空港に向かいました。途中、最後にもう一度だけフロラン公園の入り口付近を通りました。
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今年の音楽祭は出演演奏家の数といい、顔ぶれといい、とくに素晴らしいものでした。
毎年のことですが、いつか1ヶ月間丸々滞在してコンサート三昧に浸りたいという思いが募ります。
名残りを惜しんで、ラ・ロック・ダンテロン・グッズの小型トートバッグを紹介しておきましょう。毎年デザインが変わり、これまではその年のポスターに起用されている絵が施されていましたが、今年はフロラン公園のメインステージの写真です。
音楽祭期間中(そしてその後の別の音楽祭でも)とてもお世話になったバッグです。数日間の使用後なのでちょっとくたびれた感じが出てます。
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グッズには、その他にも、鉛筆やペン、クッション、Tシャツ、マイ水筒などいろいろあります。第2回に売り場の様子を伝える写真を出していますで、合わせてご覧ください。
ラ・ロック・ダンテロン音楽祭は8月20日まで開催されています。
8月1日から7日の夜のコンサートは、ラジオ局フランス・ミュージック France Musiqueで生中継され、リプレイでも聴くことができます。番組は夜8時開始ですので、9時からのコンサートの中継前には、その日に登場した演奏家(必ずしも夜のコンサートとは限りません)のインタビューや、音楽祭ゆかりの演奏家たちの録音などを聴くことができます。
生中継では、終了後、サイン会の前に5分ほど弾いたばかりのピアニストが一言二言コメントを寄せるコーナーがあったり、休憩がある場合、ジャーナリストなどの談話が入っています。ぜひお聴きになってみてください。
ここに今年の放送分が全部あります。⬇️
ラ・ロック・ダンテロン音楽祭が終わると、もうすぐ9月からの新年度だという気持ちが急に高まります。
ピアノファンにとっては、それだけ夏の音風景としてなくてはならない存在として、年中行事化していると言っても良いでしょう。
また来年、フォトレポートでお会いしましょう。
番外編でビデオをいくつかアップする予定ですのでお楽しみに。
写真(別記載以外) ©️ Victoria Okada
禁無断転載