鮫島浩「朝日新聞政治部」
こんにちは。Victoriaです。
今回は、鮫島浩「朝日新聞政治部」を読了。
朝日のスター記者だった方が、
いろいろあってフリーになり、
ご自分のメディアに書かれたものが本になったので、
おもしろいことはまちがいない。
ただ、ひとつ思ったのが、
もし、鮫島浩さんが、誰か、自分以外の人で、
同じ経験をした人にインタビューして書いた本なら、
これの何倍もおもしろかっただろうなということ。
自分で自分のことを書くっていうのは、
鮫島浩さんほどの方でも難しいんだなあと、
ブレーキがかかったテンポ感から思いました。
たぶん、書くことによって、
浄化するというか、
失われた自尊心をとりもどすリハビリ的な意味もあったと思うので、
ご本人には必要なことだったにちがいないけれど、
おもしろいかおもしろくないかでいったら、
予定調和な感じがいなめないのが残念。
その人物にほれこんで、
こいつのことが書きたい!と思った人が書かないと、
臨場感がない。
自伝は難しいんだなと思いました。