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2019年10月の記事一覧
アメリカ・悩める肥満大国
「佐々木敏の栄養データはこう読む!」(佐々木敏著・女子栄養大学出版部・2015年)第3章:「introduction アメリカ 悩める肥満大国」より
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ここ30年ほどのアメリカにおける肥満者の増加はただ事ではない。
40~59歳の男性を例に挙げると、1960年代初め
日本人のカリウム摂取の特徴
佐々木敏の栄養データはこう読む!
第2章:「5 日本人のカリウム摂取の特徴」より
食塩やアルコールが血圧を上げる厄介者であるのに対し、カリウムは血圧を下げる(または上げない方向に働く)有難い栄養素である。
栄養について少し詳しい人であれば、「カリウムは野菜とくだものに豊富」と覚えているかもしれないが、
実は植物性・動物性の別を問わず、どの食品にも満遍なく含まれている稀な栄養素である。
動物も
この40年間で日本人はどれだけ減塩出来た?
佐々木敏の栄養データはこう読む!
第2章:「4 日本人と減塩」より
国民健康・栄養調査は、半世紀以上にわたり毎年数千人にお願いし、食事記録法によって国民の栄養素摂取量を調べ続けている、恐らく世界で唯一の調査である。
食塩摂取量は1975年から報告されており、これによると70年代にはおよそ14gもあった摂取量が、最近は10gにまで低下している。
一方で、エネルギー摂取量は75年に1日あたり2,2
天然の防腐剤としての「塩」
佐々木敏の栄養データはこう読む!
第2章:「3 歴史のなかでの食塩の役割」より
塩は天然の防腐剤としての役割があるが、これは微生物が生きていくためには水が必要で、微生物が食塩が使える水を奪ってしまうためと考えられている。
「微生物から水を奪う」という点では、乾燥や砂糖漬けも同じ観点である。
また、腐敗の原因となる微生物の多くは極端な低温や高温では活動出来ない。加熱すると食品そのものが変質してし
未来のあなたを守る減塩の話
佐々木敏の栄養データはこう読む!
第2章:「2 未来のあなたを守る減塩の話」より
世界52の地域に住む約1万人を対象として、尿中の食塩排泄量と年齢による血圧測定結果を調べた研究結果に基づくと、食塩摂取量と血圧上昇量の間の密接な関係が見て取れる。
すなわち歳を取るにつれて血圧が上昇するのは自然な加齢現象ではなく、
長年摂取してきた食塩量の影響を強く受けていることが分かる。
このデータに基づくと
健康問題:1位はたばこ・2位は○○
佐々木敏の栄養データはこう読む!
第2章:「1 生活習慣病対策のためのアクション」より
「生活習慣病対策のために世界全体がとるべき5つのアクション」(2011年)によると、
1:「たばこ」→タバコの規制に関する世界保健機関枠組み条約の履行の推進
2:「食塩」→食塩の消費をおさえるためのマスメディア・キャンペーンと食品企業による自発的な活動
3:「肥満、不健康な食事、運動不足」→マスメディア・キ