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誰よりも厳しく、誰よりも多くこなす日常
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最近、ビークルフィールドレンタカーのレクサスで通勤しているが、とにかく快適だ。シートヒーターとハンドルヒーターがこの時期にはありがたい。寒い朝でも乗り込んだ瞬間から快適な温度に包まれる。国産車の装備の充実ぶりには改めて感心する。通勤や街乗りにおいては、やはり国産車が最適解だと実感する。
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会社に到着後、始業前の時間を活用してネット販売用の撮影、ページ作成、出品を進める。仕事が始まると手が回らなくなるため、こうした作業は朝の静かな時間に済ませるのがベストだ。その後はEJ20エンジンの分解を進める。かつてWRCでも活躍したこのエンジンを扱うたびに、その構造の奥深さを感じる。他の従業員が出社してきたら、マークXの試運転へ。エンジンチェックランプが点灯し、症状確認のためのテストドライブだ。こうしたトラブルシューティングも日常の一部になっている。これらの作業はすべて勤務時間外だが、進められることはできる限り進めておく。私は他のメカニックたちに仕事を割り振る立場ではあるが、その内容は普通のディーラーを遥かに超える量とハードさを伴う。それを考えると、私自身はそれ以上の仕事量をこなしていかなければならないと強く感じる。
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営業開始後は、GTOの作業をひたすら進める。昨日マウントの取り付けまで完了しているため、今日はインテーク系の組み付けとエンジン始動までを目標とする。経年劣化したホースはまるでプラスチックのように硬化し、力を加えるとすぐに割れる。そのため、ヒーターで温めて弾力を持たせながら慎重に作業を進める。新品が出るものは新品を使用し、汎用ホースが使える箇所は交換していく。手を抜けば簡単に終わる作業だが、細部にまで気を配ることで仕上がりに大きな差が生まれる。
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作業の合間には、GRヤリス GRMNの納車も行った。このモデルは確かにスペシャルな存在だが、正直に言うと、足回りは硬すぎ、クラッチは扱いにくく、シートのフィッティングも微妙だ。実際に試乗してみると、ただの”特別感”だけではなく、純粋に走りを楽しめる仕様に仕上げることの重要性を再認識させられる。デモカーにはHKSの車高調をビークルフィールド仕様にセットアップし、街乗りでも快適に、サーキットではしっかり戦えるバランスを取った。さらに、春からはレカロの代理店となるため、オーナーごとに最適なシートを提案できるようになる。シートは単なるパーツではなく、ドライビングフィールに大きく影響を与える要素だ。
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私は基本的にノーマルで乗るのが好きなタイプだ。目的と手段を見失ったようなゴミのようなチューニングカーを見るたびに、何のための改造なのかと残念な気持ちになる。しかし、オーナーごとのこだわりや理想を形にできるのもまた、チューニングの醍醐味だ。誰かの「理想の1台」を作る仕事に携わる以上、そのクオリティにはこだわり続けるべきだろう。今日もまた、世界で1台だけの愛機を生み出していく。