見出し画像

トラブルの先に見えたオーナーの優しさ

デモカースイフト販売中!
タービン交換車両を手に入れよう!

今日は定休日。いつもなら穏やかな朝を迎えるはずが、まだ日も昇らぬうちに会社にいた。神奈川県へスイフトの納車に向かうためだ。だが、今回の納車はただの納車ではない。私の不手際が原因でオーナーに迷惑をかけてしまったことへの償いでもあった。先週、休み明けに積載車で車を引き取り、修理を終え、今日再び届けることとなった。

反省の旅へ

この事態の始まりは、先週の定休日に届いたLINEの一報だった。休日でも会社のLINEを確認するのが私の習慣だ。緊急事態に備えるためでもあるが、実際は自分の整備が万全だったかどうかが気になってしまうからだ。どれだけ確認しても不安になるのは整備士あるあるだろう。

今回のケースでは、普通ならお叱りを受けるのが当然だ。それにもかかわらず、オーナーは「迅速な対応」に感謝の意を伝えてくれた。さらに、「過去の工場では、トラブルが起きると部品のせいにされたり、責任逃れをされることが多かった」という話を聞き、胸が締め付けられる思いだった。私自身のミスである以上、素直にそれを認め、謝罪するのは当然のこと。しかし、それを「感動した」とまで言われるとは思わなかった。

オーナーの言葉に救われた反面、業界の一部では「誠実な対応」が特別視される現実に、少なからずショックを受けた。そして同時に、自分もその信頼を裏切らぬよう、これからは同じミスを防ぐために最善を尽くさなければならないと心に誓った。

納車を終えて車に戻る道中、空を見上げると柔らかな冬の陽射しが差し込んでいた。救われたのは私のほうだと感じながら、心に新たな決意を抱き、静かにハンドルを握った。

晴れやかな気持ちと裏腹に大渋滞

いいなと思ったら応援しよう!