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持続可能性と畜産について
1発目の記事です。
一か月後に「持続可能な畜産とは」というテーマでお話をする機会を頂き
秋ごろにはまた別で畜産と環境に関する記事を寄稿する予定もあるので
その準備で目を通す文献や、ぐるぐる考えを巡らせた足跡を記録していこうと思います。
持続可能性ってなんでしょうね?
誰かへ語るのであれば、主体を明確にしないと考えがすれ違ってしまうと思うんです。
「持続可能な畜産」を考えるなら
「地球が持続可能であるために畜産はどうあるべきか」なのか
「持続可能な社会をつくるために畜産はどうあるべきか」なのか
「畜産が持続可能であるために、これからどうあるべきか」なのか
主体が変われば、問いも変わると思うんです。
また「消費者はどうあるべきなのか」かもしれないし
「教育はどうあるべきか」かもしれないし
「畜主以外の関係者(行政や農協や飼料会社などなど)はどうあるべきか」かもしれない。
「畜産業界を存続させるため」の全体性のアイデアと
「これから生き残るにはどんな牧場であるべきか」の個別性のアイデアも違う。
たとえば、流行りのSDGsにおける「持続可能な開発」とは
地球や自然環境を主体とはしてませんよね。
地球のためだけ考えたら、人間の存在や活動をある程度否定しなくちゃいけない。
あくまでSDGsの主体は「人間」です。
目的は、人間を「誰ひとり取り残さない」ことです。
人間がはるか未来まで豊かに暮らし続けるために
手段として自然環境を守り、生態系サービスを保全し
課題を解決するイノベーションを育む。
文化や現状の産業構造を簡単に破壊できないけど
必要な変化をクリティカルに起こさないと間に合わない。
さて、僕はどんな立場で語っていこうか。
そこからゆっくり考えたいと思います。