畜産の未来に僕が思い描くこと
持続可能な畜産について書いていくnoteですが
オンライン講義の日程が近づいてきたので
この辺で僕の基本的な考え方を書いておきます。
僕は牛の獣医師で、豚や鶏には詳しくないので、牛のことが中心です。
※ 本番前の下書きとして考えを整理しているのをのぞき込んでいるような気持で読んでいただけたら嬉しいです。
講義を聴く気はないけど結論は教えろ、という方向けに
シンプルにリズミカルに見解は3つ
①畜産が なくなりゃせぬが 消費量 生産量も 減っていくよね
②食うならば 生産過程に 思いはせ 頻度減らして 国産牛肉
③エサづくり 国内の土地 有効利用
背景:持続不可能な食と農の問題
畜産に限らず、人類の持続可能性を困難にする世界的な食と農の課題は、大きく3つに分けられると考えます。
◇土地利用
◇気候変動
◇生物多様性
どれも牛のインパクトがでかい。
まとめて言えばコモンズの悲劇ですね。
さらに、問題を加速させるテーマを2つ取り上げます。
◆経済合理性とフードシステム
◆人口増加に伴うタンパク質需要と現実的な供給方法
ここも牛の関わりが割とでかい。
解決策はあるのか
解決策を僕が思いつくくらいならもはや問題ではないのですが
解決への筋道はいくつか紹介します。
◎研究とイノベーション
◎自然資本とポスト資本主義的潮流
◎消費者側の見直し
◎生産者側の見直し
など
この辺のテーマを現時点での僕の持っている情報と見解をお伝えして
上野先生や参加者のみなさんと一緒に考えられたらと思います。
まだまとまりきっていないし
すでに時間内に収まる情報量ではないので
バッサリと中身が変わるかもしれません笑
簡単にわかりやすくすることが、常に正しいことではないので
複雑なことは複雑なまま味わってもらいたいです。
現場の牛の動物福祉から、世界のシステムまで行き来してぐちゃぐちゃするので
持ち帰って悶々もやもやしてもらえたら嬉しい限りです。
講義は4月16日
【人と動物の共生大学】という開かれた市民大学内での講義です。
facebookグループへの参加が必要ですが、無料です。
お肉大好きな方も、菜食主義の方も、大歓迎です。
【動物幸福論】という講義シリーズの一部になるのですが、この動物幸福論は「人と動物」を考えるのにとても参考になり、僕は第一回からファンでした。僕の講義だけでなく、動物幸福論シリーズのアーカイブも視聴できるので、興味のある方はぜひ参加してみてください。