BTS釜山コン体験記① 2時間前に到着するも、ライブが始まっちまった悲しみに。
なんちゅうお題やと眉間にシワが寄る。
2022年10月15日、私は釜山アジアド主競技場でBTSのコンサートを観た。
それはそれは感動のステージで、帰国後しばらくは夢うつつ。
そんな日々を過ごすなか、公演映像の配信があった。
細かな記憶がよみがえる。
やはりこの体験は書き残しておこうと始めたら、6000文字超えた。(そのため③回に)
なんで、そないに多くなったか。
それは表題通り
2時間前に会場へ到着したにも関わらず
入場出来ないまま
ライブが始まるという悲しい事態に遭遇
したからである。
アーミーの方ならよくご存知だろう。あの日
アリーナ後方エリアの観客がまだ入場中、ライブは始まった。
そのため、メンバーが客席近くまで行く演出が急遽取りやめになる。それは賢明な判断だ。あの状況でメンバーが舞台から降りてきては
〈絶対に〉いけない。
「やめましょうだとぉ? 馬鹿言うな、やっちまえよ!」
みたいな
謎の強気スタッフがいなくて、良かった。
間に合わなかったのは、前方ブロックの数十人(私)。その他のブロックのことは、わからないが。
とにかく、
入場まであと数メートルってときだ。
場内から、地鳴りのような大歓声と
花火がドッカンドッカン
続いてメンバーと思わしき声や
イントロが。
「嘘でしょー!!!!!!!!」
「オーマイガッ!!!!!!!」
列のあちこちから、悲鳴があがった。
BTSによる釜山万博誘致祈願コンサートは、世界中へ生配信。本会場ほか、釜山港や海雲台(釜山海辺リゾート地)にも大型スクリーンが設置されるなど、街全体をあげての大イベントとなる。
ワイドショーやニュースで、この日のお祭り騒ぎの様子をご覧になった方も多いだろう。
コンサート会場であるアジアド競技場。
そこはあの日【完全体のカオス】だった。
百戦錬磨のアーミーにしたら【カオス】?
あれしきのことなんか、想定済み
と言うかも。
JTBでチケット入手した方も【カオス】?
私たちはスムーズに着席したわよ
と言うかも。
問題は、私のような
情報及び経験不足の新人アーミーだ。(すべてがそうではない)
とにかく、結果的に私は
カウントダウンからのメンバー登場という
ライブ最高の瞬間、伝説の真っ赤なオープニングと言われる場面を見逃した大馬鹿野郎だ。
チケット当たっといて、メンバーさまのあの登場シーンを見逃しただと?
「なにをしてますのんやっ。私なら見逃さないのにい」
怒りたい方、大勢いると思う。
そんな大馬鹿野郎の
言い訳を兼ねた混乱の現場体験記です。
あくまでも個人の勝手な感想解釈なので、どうぞ、その辺りは、ご理解いただけますよう。
さて。
外国へのひとり旅は平気だし、日本では多くのアーティストライブへ足を運んできたものの、初K-POP、初BTS、初アリーナスタンディング。
加えて、オン年60ナウ。
体力自信無し。
大丈夫なんか?
干支5周してるんやで?
スタンディング耐えられんの?
BBA(ババア)なりに自問自答しながら様々な策を練った。
最初はスタンディングに自信なくて
「シート席の方、スタンディングとのチケット交換お願いします」
紙を持って、現場に立とうかと考えた。
しかし、ファンクラブから、不正禁止あれこれ注意がくるし。
リストバンドよ、あれ、なかなか千切れない。ハサミやガムテ?でワチャワチャして、見つかり、一発レッドカード退場なんて目も当てられない。
自分の席で頑張るしかないと、Twitterなどで皆さんのアドバイスを読み込む。
⚫︎周囲に迷惑をかけないバッグで。
小さな斜め掛けポーチがあった。
⚫︎髪の毛は結んでいくこと。
ショートヘアだ。
⚫︎トイレ問題を考えること。
長時間並ばないからなんとかなる。
水も控えよう。脳梗塞よりBTSだ。
⚫︎もし転けたら直ぐ起き上がること。
これは心配。娘からも注意を受けた。骨密度やばい世代だ。
こけたら終わり。
『日本から参加女性(60)が骨折』
『仰天60才アーミー‼︎転んで怪我』
そんな見出しが踊った日にゃあ
「エエ歳こいてBTSなんかに行くからだよ」
「だからBBAは迷惑、ライブ来るな」
同世代アーミーの肩が狭くなる。それは避けたい。
転けないためには、少しゆとりが出来るであろう後方で観るしかないと考えた。
当日、流れとしては、パスポートなど身分証を提示、予約を確認、チケットとリストバンドを受け取り入場だ。
開演は午後6時だからその2時間前
午後4時に会場へ到着するようホテルを出発した。
4時というのは開場時間でもある。
整理券番号順に並んでいた人たちが動き始めるから混雑も緩和される。
2時間あれば充分だろう。
大誤算だった。
なぜなら
開場したところで、周辺混雑に
なんの変化も起こらないのだ。
チケットないけど音漏れ聞く。
隙間から覗く。
メンバーの吐く息近くで吸う。
お祭りだからBTSファンじゃないけど来たよetc.
BTSの吸引力を侮っていた。
あの場には、入場者数の2倍(としか考えられない)以上の人がいたように思う。
地下鉄駅から会場へ向かいながら、普通のフェスやライブと違う違和感と、そして微かな恐怖におそわれる。
な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁ
(マカロニ優作さん)と、立ち止まる。
②へつづく。