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UXデザイナーとして入社して、8ヶ月間でやったことを振り返ってみる

こんにちは、@versionfive です。
SmartHRのプロダクトデザイングループにUXデザイナーとして転職して、10ヶ月ほど経ちました。

昨年年末で入社8ヶ月くらいだったのですが(すでに2ヶ月以上経過…)、自分がどんな仕事してきたか振り返ったほうがいいかなー、とぼんやり考えるようになっていました。

UXデザイナーとして入社後に設定したテーマ(やること)は、常に自分の中にありますが、「SmartHRのUXデザイナーは具体的に何する人なのか」の発信はできていなかったからです。

“ 私のつなぐ・そろえるミッションとして、以下を目標にしたデザインの共通言語をつくっていきます。
・プロダクトと広告/販促制作物などとの体験の整合をとること
・プロダクト内の体験をそろえ、生産性をあげること

ということで、入社後の8ヶ月間でやったことを振り返って、
UXデザイナーと肩書きがついているプロダクトデザイナーはこんなことをやってきたよ
を書いてみたいと思います。

そもそもUXデザイナーって何するひと?

一般的?にも「UXデザイナーが何をする人か」はワカラナイですよね。
「UXデザイン」という領域がとても広いので、同じUXデザイナーと名乗っていて働き方は人ぞれぞれだと思います。
(最近は、この反動なのか「UXリサーチャー」など領域を明確にしている方も増えている印象)

そんなことを考えていると、年末に@yhassyさんが、なんともわかりみが深く、かつタイムリーな記事を書いていました。

紹介されている方法が面白そうだったので、今回はこちらを真似してやってみました。

会社の評価タイミングを活用してNotionに棚卸しする

SmartHRでは、半年ごとに評価があります。
下期(7月〜12月)の評価期間は1月に設けられていて、2〜3週間かけて丁寧に評価していきます。OKR等に基づいた絶対評価制度で、年2回昇給のチャンスがあります!(宣伝)

振り返るのにもよいタイミングだったので、@yhassyさんの記事を参考に、2020年下期に取り組んだことを会社のNotionにまとめはじめました。

ポートフォリオの素のサンプル

やったこと毎に(UXデザイナーとしての)「活動タグ」を付けています。
スコア」(集計するための重み付け)を計算するために、「コスト(負荷)」「事業へのインパクト」をテキトーにつくりました。

テキトーにスコアをだすためのパラメータの一覧

(スコアの出し方は、自身にフィットする基準を見つけていきたいです。)

8ヶ月間のUXデザイナーの活動は…

Notionのビュー機能で、「活動タグ」別に「スコア」の合計値をだして、Googleスプレッドシートでグラフ化してみたのがこちらです。

UX デザイナー活動グラフ(@versionfive)

半分が「デザインシステム」に関わること、次いで「UIデザイン」が多かった結果になりました。
結構テキトーに集計したつもりでしたが、自身の感覚とも大きくズレていない印象です。この方法よさそう。

(当時のツイート。noteに書くのが遅い…)

オシゴト紹介コーナー

具体的に何をしているのかを、実際のオシゴトの一部を紹介して説明する試みをしてみます。ほとんどオープンになっているので書きやすい。

すべての案件がチームで取り組んでいますので、もちろん私一人でやっているわけではないことはしっかりお断りしておきます。

👨‍💻 デザインシステムの立ち上げ

最も活動割合として多かったのが、「デザインシステム」に関わるオシゴトです。SmartHRのデザインシステム「SmartHR Design System」を立ち上げました。

コミュニケーションデザイン文脈のコンテンツが先に公開され、そこにプロダクトのコンテンツを追加して公開しています。少しずつ育てているところです。

やったこと:

  • 関わるメンバーで、デザインシステムに対する期待を共有するワークショップを主催する。

  • サービスとしてのSmartHRのパーソナリティを、プロダクトに反映していくための要件を作るワークショップを主催する。

  • zeroheightでドキュメントを書いていくための、構成を作り、運用方法を決める。

  • 具体的なドキュメントを作る。(一部。メインは他のデザイナー)

👨‍💻 デザイン原則の作成

SmartHRのプロダクト開発における「デザイン原則」の初版を4名で作り、公開しています。
2020年下期で一番時間と想いを込めたオシゴトです。

SmartHR プロダクトのデザイン原則

SmartHRプロダクトのデザイン原則

経緯や想いをオープン社内報で社内に発信しています。私はインタビューされる側として編集に参加しました。
デザイン原則の作成プロセスについては、別に書きたいなと思っています。

追記)デザイン原則の作成プロセスについては、CreatorZineさんでの連載で少し書きました。

👨‍💻 給与明細管理機能のUIデザイン

以下でリリースした機能のUIデザインに携わりました。イチからプロダクトデザイナーとして関わった初めての案件でした。

やったこと:

  • 要求仕様(PRD)を詰めるフェーズではプロダクトマネージャー(PdM)と伴走して、ワイヤーフレームで可視化するなど一緒に仕様を決めていく。

  • Sketch & InVisionでUIデザインをする。(SmartHR UIのコンポーネントベースです)

  • 開発フェーズでは、スクラムイベントに出ながら主にUIのレビュー

👨‍💻 アクセストークン発行機能の情報設計

上の給与明細よりも、こちらが入社1発目の案件でした。
SmartHRのなかでもコアな機能で、関わった時点でほぼPRDができている段階から参加しています。
プロダクトデザイナーの@oremegaと分担しながら担当しました。

やったこと:

  • PRDを元にPdMと会話して、要件とそこに至るコンテキストを理解してドキュメントにする。

  • 情報設計からワイヤーフレームを作成して、開発メンバーとイメージを合わせていく。

  • 開発フェーズでは、スクラムイベントに出ながら主にUIのレビュー

👨‍💻 ユーザーリサーチ推進室の立ち上げ

SmartHRは、お客さまへのヒアリングをとても積極的におこなう会社です。
このよい文化が根付いているなかで、ヒアリングやユーザビリティテストを仕組み化・形式知化していく活動として、「ユーザーリサーチ推進室」を3名で立ち上げました。

前期は@oremegaがメインで進めていて、私はサポート役でした。ユーザービリティテストの調査設計のレビューや、テスト時のアシスタントをしています。
今期は、この活動により力を入れていく予定です。

振り返ってみて

私はプロダクトデザインの領域が軸のUXデザイナーなので、 UIデザインの割合は多いのですが、「とあるUXデザイナーって、こんなことしているのか」と感じてもらえたら嬉しいです。

振り返ってみると、「UXデザイナー」というよりも「UXデザイン領域が得意なプロダクトデザイナー」と伝えたほうがわかりやすいのかも…?と思い始めています。

また、Notionにまとめたデータベースは、そのまま社内に公開しています。
半期ごとの評価期間にデータベースを更新していけば、ポートフォリオ(の素)も比較的最新に保たれて、周囲にも「あの仕事してる人」と共有できるので、この振り返りは続けていこうと思っています。

その後の活動割合

上のものほど新しいです。(2021.11.10 更新)


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SmartHRではプロダクトデザイナーを募集中です!

これまで紹介した内容は、あくまで私(@versionfive)の働き方です。
プロダクトデザイングループのメンバーは、それぞれのスキルを生かして、それぞれの働き方でプロダクト開発に向き合っています。
興味がある方は、👇を覗いてみてください。


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