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心の病

うつ病は、心の風邪だっていう
誰でも患う可能性があるという意味ではそうかもしれないけど、風邪みたいに寝てれば治るってもんじゃない

心の癌だと私は思ってる
そう簡単には治らない
治っても何度もかかることがある
繰り返すほどに再発率は高くなる

何も、ある日突然うつ病になるわけじゃない
それがまわりには、見えにくいだけで

心のダムには人それぞれ限界がある
それが、ある時溢れただけ
風船に空気を入れすぎたらパーンってなるように受け止める心には限界がある

すると、ほんとに何もできなくなる

涙がわけもなく止まらなくなったり
夜眠れなくなったり
何を食べても砂を噛んでるよう
吐き気が酷い

集中力が落ちてきて
本を読もうとするんだけど、2、3行同じところばかり読んでて遅々として進まない
スーパーに行っても何を買えばいいのかわからなくなって途方にくれる
体力もおちて疲れやすくなる
着る洋服もどうでもよくなってしまう

今まで好きだったことが楽しめない
テレビも頭が痛くなるから見れないし
音も光も受け付けなくなる

透明な瓶の中にいるような感覚

外を歩いて誰かに会うのが怖くなる
幸せそうな家族連れとか見るのが辛い
社会に順応してスーツ着てる人が怖い

職場に電話もかけられなくなる

近くにいたはずの人が、
さーって距離をとるようになる
良かれと思って、そっとしてくれるのかもしれないけれど、結構ツラいから

誰かにキツく当たってしまったり
誰かに依存してしまったり
感情の起伏のコントロールがきかなくなって
人間関係まで壊してしまうこともある

経験した人がそばにいれば理解してもらいやすいのだけど、どっちかの負の要素につられて共倒れになってしまうこともあるから深入りはしないほうがいい

距離感が難しい

頭の中では同じことがずっとぐるぐる
ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる
考えて、考えて、考えて、くたびれ果てる

環境を変えたら元の自分を取り戻せるかもって思うんだけども、金縛りにあったみたいに動けない

さらに負荷がかかると
体が震えだしたり
呼吸が苦しくなったり
自分を傷つけてしまったり
最悪のことばかり考える

こんなに縺れてしまった心をほどく作業は、1人じゃできない

助けて!って叫ぼう
誰かの力を借りよう

ドクター、カウンセラー、薬
使えるものは利用しよう

縺れた糸を1つずつほどいてるうちに、少しずつできることが増えていくから

完全に元通りの自分に戻ろうとしなくていい
少し自分にも、まわりにも優しくなれたらそれでいい

完璧じゃなくていい
我慢しなくていい
背負いすぎた荷物を少し手放そう

片目瞑って、片耳塞いだぐらいで丁度いい
自分が背負うものがこれ以上増えすぎないように、自分の中に取り込むもの減らそう

そして、どうにかこうにか
自分のことを守ろう

1人じゃないから

※私の25才のときから約15年の経験より

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