真摯に沖縄に寄り添う~ローラの奇跡 #StandWithOkinawa
1年前のこと。
今まであえて言うことではないと胸にしまっていたことを...。
沖縄に生息する絶滅危惧種のジュゴン一頭が死んだ。傷だらけのその哀れな姿に懺悔の意をこめて私なりに〈真摯に沖縄に寄り添った時間〉のことを記すこととした。
故翁長知事の遺志を継いだデニー玉城沖縄県知事が2018年11月に訪米。偶然見ていたインターネット中継をきっかけに、沖縄現地からの誘いで繋がった。このときから、もはや私は本土の傍観者ではなくなった。
ハワイ在住の発起人ロブ・カジワラ氏による『辺野古埋め立て中止を求めるホワイトハウス署名』に各々の得意分野を持ちより、広く国内外へ広めようとプロジェクトが始まった。
私は得意の英語でTwitter上、この署名を世界へ拡散すると同時に、発起人ロブ・カジワラ氏の言葉を翻訳して日本の人にも広く伝える役目を仰せつかった。
うちなんちゅの仲間からは基地問題はもちろん、沖縄本島と離島の問題、沖縄独立構想、琉球王国の歴史等を夜な夜な教わり、自分の無知を思い知った。この署名のかたちについても賛否あることも。
2018年12月8日に始まったこの署名を嘲笑うかのように数日のうちに辺野古の蒼い海に土砂投入が開始された。沖縄の'ちむぐくる'が汚される、そんな想いで眠れなかった。しかし、うちなんちゅの仲間は逞しく、多いに私も影響された。
〈ローラの奇跡〉はその通過点の1つ。彼女が環境問題に熱心であることをなんとなく知っていた私は彼女が「環境問題について思っていることを寄せて」とツイートしているのを見つけた。一面識もないにもかかわらず「沖縄の美ら海にパワーを貸して」とリプライした。因果関係を確認する手段がないので断言はできない。ただ、ローラさんが500万人のInstagramフォロワーに呼び掛けたのはその翌日だった。彼女のおかげで目標とする10万筆を信じられないスピードで達成することができた。
そこで私は、この盛り上がりは世界の注目に値すると信じて、BBC日本人キャスター大井真理子さんに報道で取り上げて欲しいとTwitterから打診し、即答快諾リプライに仲間と涙した。
1つの目標としていたBBC等大手メディアが取り上げざるを得ない状況にはなった。ただし、国内では〈芸能人の政治的な発言〉と論点をすり替えての心ないバッシングが巻き起こった。それが憎かったし、生きた心地がしなかった。
政府はそれに耳を傾けるどころか、世界の批判を浴びながら商業捕鯨再開の暴挙にでた。それに激怒するシーシェパードや環境保護団体グリーピースにも「鯨だけではなく、ジュゴンも守ろう」と呼び掛けて味方につけた。
「よんなーよんなー」と励まし合った仲間と結果20万筆以上の署名を集めた。うちなんちゅの仲間と出会ったおかげで、今の私がある。
※後日、ネット上、いち早くローラさんを擁護したウーマンラッシュアワー 村本大輔氏の独演会に足を運んだ。帰り際にそのときの御礼を思いきり叫んだ。「それこそ民主主義だ!」と彼は返してくれた。
真摯に沖縄に寄り添うこと。
Stand With Okinawa
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