スーツと入学式、そして就活

ネットニュース記事を読んだ。
今年の大学入学式において、99%の大学生が黒いスーツに白いシャツ。海外からは'クローン'とも評されているようだ。

かれこれ20年以上前の私の入学式を思い出してみる。当時ファッション雑誌等を読むわけでもなく、ダサかった自覚は十二分にあるのだが、私が選んだのはホワイトベージュのパンツスーツに薄いグリーンのシャツ。大学デビューを目論んだつもりはなかったのだが、髪型は見事に失敗パーマだった。なので、あまり当時の写真は見返したくない 苦笑。

私は『誰かと同じ』に反発するタイプらしい。

それは、成人式でも同様。振り袖に白いフワフワの毛皮のストールをして、髪を結い上げ...あまり気が進まなかった。母に付き添われて振り袖の試着には行ってはみたものの、親にこんな大金払わせるほどの価値を見いだせず、成人式当日は、家でゴロゴロしていた。

当然就職活動の際にも私は独自路線を走った。グレーのスカートスーツ、髪を黒ゴムで1つに結んでという御決まりのスタイルに埋もれるのが嫌だった。いまお世話になってる職場の面接を受けたときは、紺のパンツスーツに水色のシャツだった。超就職氷河期にあって、協調性難ありにも見える姿で挑んだ私を、よくぞ採用してくれたものだ。

こんな私なので、いま隣同士に座っている新人君には組織に染まりきらずに自分の意見を持っていてほしいと願っている。
新人君:「マニュアル覚えることたくさんあるんっすねー!」
私:「最初は覚えてやってみる。慣れたらぶっ壊せ。より良いやり方を自分から提案してみろ。」型破りとは型を知らないと出来ないということを私なりの言葉で伝えたつもり。
新人君も厄介な先輩のとこにきてしまったと思ってるかもしれないが、私も新人の彼から学ぼうという気持ちは常にもっている。
新人君が仕事がわかってきたことを「ジグソーパズルが少しずつハマってきた!」と表現したときには、一本とられたと感服した。
ジグソーパズルだってどれひとつ同じかたちはない。各々かたちを補完しあってこそ組織なり社会なりは形作られる。

みんな同じじゃつまらない。

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