映画 i-新聞記者ドキュメント
望月衣塑子 記者は
負けない
折れない
諦めない
官邸記者会見で質問妨害に合いながらも果敢に手を挙げ、答えをもとめる姿はあまりにも有名。
(以下ネタバレになるかもしれないので未見の方はご注意ください)
パソコンのキーボードをひたすらに打つ音、鰯の大群の映像、文字テロップ等が効果的に使用されて、真実を追い求めんがため道なき道を突き進む望月記者の存在感が際立つ。
望月記者と、それを追いかける森達也 監督 ご自身が同じ画面に映るシーンも合間に挟み込まれ、撮るか撮られるかの緊張感も伝わってくる。
望月記者が追いかける取材対象もまた、空気を読むことを是とはしないであろう個性豊かな面々。時の人が入れ替り立ち替り登場してくるのだが、よくぞここまで集めたり。
また、辺野古だろうが、官邸前だろうが権力に屈せず抗おうとする市民に望月記者が歓迎されるのも印象に残る。
勝手な想像だが、ドラマ版・ドキュメント版両作品に登場した南彰 新聞労連委員長の存在なくして望月記者があそこまで完全アウェイの中で戦えただろうかと思う。新聞社・所属の垣根を越えて、よい距離感での連帯がそこにあるように感じる。そこは、本作品のパンフレットを読んで、何かまた勝手に安心した。
ナレーションとして挿入される森達也 監督から、現代に生きる人に向けられた警鐘ともいうべきメッセージがすとんと腑に落ちた。