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2024 秋の茨城を訪ねて 2

茨城県の名所巡り二日目、思い出浪漫館で早めの朝食を済ませ、人が少ないうちに袋田の滝を満喫すべく急ぐ。滝に近いみやげ店の駐車場に停める予定だったが朝8時過ぎだと店が開いておらず、橋の手前の有料駐車場に停めてs少し歩く。「あれは何だ?」滝のトンネル料金所の階段、ハートの花壇で歓迎してくれている。

ハートの花壇

 観瀑台入場料を払い、袋田の滝につながるトンネルに入る。トンネル内は光が作り出す神秘の空間「大子ライト」、光の色が手前から奥へ、奥から手前へと次々に色を変え、とても幻想的な世界を演出している。光を楽しみながら奥へ進むと、右手に開放的な空間が広がる。紅葉を背景に「恋人の聖地」つがいの鳥オブジェとブランコ。

トンネル
恋人の聖地

 更に奥へ進むと、滝の音がだんだん大きくなってくる。そしてトンネルを抜けたところが第一観瀑台、壮大な袋田の滝が自分たちに迫ってくる。思わず「凄い!」と言った声が滝の音に消される。日本三名瀑と言われるだけあって、流れ落ちる水の迫力は満点だ!

袋田の滝 第一観瀑台より

 第一観瀑台は滝の下から上を眺める位置にあるので、水の流れを間近に見ることができる。流れの上部も気になるので、エレベータで50メートル上にある第2観瀑台に行く。エレベータ付近も幻想的なライトの演出がある。

エレベータ
袋田の滝 第2観瀑台より

 第2観瀑台から見ると滝が4段になっているのがわかる。紅葉の合間を流れる水は、120メートルの落差と70メートルの幅を誇り、マイナスイオンが自分たちを包む。

袋田の滝 吊橋

 幻想エレベータで第一観瀑台に降りると右手に吊橋が見える。帰り道はトンネルを通らず、吊橋から遊歩道を散策し駐車場に戻ることにした。
 次に目指すスポットは花貫渓谷の汐見滝吊橋、そこで絶景の紅葉を見ることができるはずだ。花貫渓谷の駐車場は平日だが多くの車が駐車しており、期待しながら吊橋を目指して坂道を登る。しかししかし残念ながら今年の紅葉は予想をはるかに超えて遅いらしく、真っ赤になるはずのモミジはまだ緑色のままだ。

花貫渓谷汐見滝吊橋

 絶景の紅葉を期待して11月中旬の日程を組んだのだが、年々温暖化が進み季節が1か月程度ずれているようだ。見ごろはたぶん11月末か12月になりそうだ。
 時計は10時を回り、ここから日立の御岩神社を目指す。御岩神社のある御岩山は山全体が神域となる。188柱(凄い!)の神様が祀られていることから、日本全国ほぼ全ての神様にお参りできるようだ。そのためか「国内最強のパワースポット」と言われている。有名な逸話、アポロ14号日本人初の宇宙飛行士である向井千秋さんが「宇宙から地球を眺めたときに1か所だけ光の柱が見えた」その場所を調査したら、何と御岩神社だったという。

鳥居
三本杉
楼門
参道

 タイミング良く鳥居近くの駐車場に停めることができた。鳥居をくぐるとゆるやかな登りの参道が続く、間もなくご神木の三本杉が空に向かって真っすぐにそびえ立っている。樹齢約600年の天然記念物である。その先に楼門があり、阿吽の仁王像が安置されている。楼門を抜けると朱色の橋が見えてくる、その先が御岩神社の拝殿だ。

御岩神社 拝殿

 拝殿の先に登山道があり、御岩山山頂付近の「かびれ神宮」に続いているようだ。片道60分とあるので、簡単に行けるような場所ではなさそうだ。昼過ぎには筑波山へ着きたいので、参拝後は急ぎ駐車場に向かった。後日判明したのだが、拝殿の脇に斎神社回向殿があり、そこに天井画「御岩山雲龍図」があったようだ。予習不足で見逃してしまった。
 御岩神社はパワースポットと言われるだけあって、足を踏み入れた時から聳え立つ木々や草木、参道の石に至るまで他にはない雰囲気が感じられ、不思議に敬虔な気持ちになった。
 本旅行は筑波山で締めくくる。過去に車で行けるところまで行ったことはあるが、山頂には登らなかった。今回は筑波山神社に参拝してからつつじヶ丘に移動し、ロープウェイで女体山山頂を目指すことにした。11時過ぎに御岩神社を出発し常磐道で筑波山神社に到着したのが13時、急ぎ参拝し、名物のけんちんうどんを食す。

筑波山神社
拝殿
むらさき けんちんうどん

 筑波山神社は筑波山の形が二つの山が並ぶように見えるので「いざなぎの神、いざなみの神」男女二柱が祀られている。登山口には山門と拝殿、そして男体山と女体山の山頂にそれぞれ御本殿がある。

女体山山頂
女体山御本殿
女体山山頂からの眺め

 ロープウェイの女体山駅から5分程登ると877メートルの山頂に着く。そこからの眺めはとても迫力がある。薄曇りのせいか遠くは霞んで見にくかったが、すばらしい絶景だった。
 茨城県の名所巡りは、一泊の旅であったが十分満喫できた。鹿島神宮、磯前神社、御岩神社の参拝でパワーをいただいた。偕楽園や袋田の滝、そして筑波山山頂に行くこともできた。例年であればこの時期に「素晴らしい紅葉」を見ることができたはずだが、時期が早かったことが残念だ。
さて次の旅行は来春になるが、どこに行こうか。



 

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