ダリの中にあるフェルメールの影響
数多くの画家がフェルメールの影響を受けてきました!
その中になんと『サルバドール・ダリ』がいらっしゃいます!
写実的なフェルメールの絵画と比べて、精神世界を描いたかのようなダリ。
そこにはどのようなリスペクトがあったのでしょう?
ダリはフェルメールのことをべた褒めで
『アトリエで仕事をするフェルメールを10分でも観察できるなら、この右腕を切り落としてもいい。』
『フェルメールの使った絵の具の配合がわかれば耳を切り落としてもいい。』
とまで言っています。
さらに絵の中にフェルメールを描いています。
謎めいた要素のある風景 (景観における謎めいた要素) /サルバドール・ダリ
テーブルとして使われるフェルメールの亡霊/サルバドール・ダリ
元になったのはこのフェルメールですね!
またフェルメールの『レースを編む女性』を気に入っていて、「偉大な絵は、芸術家が暗示するだけで、目に見えない大きな力を感じとることができる。この絵には、それが感じられる。娘の持つ、目に見えない針を中心に宇宙全体が回っていることを私は、知っている。」と言っています。
そして、
フェルメールの「レースを編む女」 をリスペクトして
『フェルメールの「レースを編む女」に関する偏執狂的=批判的習作』
という作品を残しています。
レースを編む女のまわりにある円錐状のオブジェクトは『サイの角』です。
なぜレースを編む女の周りにサイの角が???と思うかも知れません。
このレースを編む女とサイの間には密接な関係があったようで、
「レースをまとったサイ」という像を作っていたりします!
「レースを編む女の持つ針」にはサイの角の如くチカラが備わっているとでも言わんばかりです!(*'▽')
ダリによれば「サイの角というのは対数螺旋状に成長する素晴らしい幾何学芸術だ」とも言っています。
皆様はレースを編む女とサイの間にどんな関係が見えたでしょうか?
よかったらコメントで教えてくださいね!(*'▽')
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